ブシン祭が終わった後、俺は紅の騎士団へと帰ってきた。
大会で途中でいなくなった事に関して、何か言われる。
それを覚悟をしていたが。
「・・・なんというか、それは一体」
呟きながら、見つめたのは、アイリスの後ろにある物。
鞘に収まりながら、鎖で固まっている。
そして、それを俺は知っている。
「これは、私が預かっている剣です」
そう、アイリスは呟くが、その封印されている剣である闇黒剣月闇を。
現場にいたからこそ知っているが、その剣を操っていたのは、間違いなくハンドレッドもしくはディアボロス教団が関係している事を。
そして、それに対抗する為にすぐに助っ人として、飛羽真を召喚したのだが。
「預かったですか?」
「はい、勝手に思っているのですが、私の師匠から」
「師匠ですか」
そう、呟く。
その話を聞く限りでも、炎の聖剣に選ばれたセイバーならば、確かに師匠と言われても可笑しくない。
だが、何か起きたかまでは詳しくは聞いていない。
「・・・あの戦いで、私はほとんど何も出来ませんでした。その時に現れた師匠であるセイバー殿だった。その戦いは、正直に言えば、私が思い描いていた騎士像そのものだった」
「それ程なのか?」
「えぇ、私も見ましたが、その言葉に間違いはないかと!」
そう、紅の騎士団の面々から飛羽真の事が話題になっているが、言えない。
彼の本業が、小説家である事を。
「そして、その力を見て、私は仮面ライダーへと近づきたい。
そんな思いと共に、私は敵が使っていた剣に思わず手を伸ばした。
けれど、それをセイバー殿は止めてくれた」
「その理由は」
俺は思わず問いかける。
それに対して。
「まだ、物語は始まったばかりだと」
「・・・」
その言葉に普通の人間だったら分かりにくいのだろう。
だが。
「私は、そういう意味ではシェリーさんと変わりないです。私の最強は、この国の中だけで収まっていた。それで最強とは言えません」
「だから、その剣は」
「えぇ、来るべき時まで、この力には頼りません。そして、私自身もまた力を高めなければなりません」
「それは武力だけで」
俺の言葉に対して、首を横に振る。
「人には知識がある。知識もまた力である。
ツカサ君のように様々な戦い方が出来る事もまた知識であり力だと分かります。
だからこそ、私もまたその知識を高めなければなりません」
「そうですか」
そういう意味では、彼女の前にセイバーが現れたのは良かったかもしれない。
同じ炎を持ち、同じ剣士。
そして、自身よりも上であり、目指すべき目標を見る事が出来れば、いずれ王となってくれるだろう。
「そして、ツカサ君、あなたには少し調査を行って欲しい事があります」
「はぁ、それは一体」
「無法都市に向かって欲しいのです。そこで調べて欲しい事があります」
「無法都市」