今回の黒幕だと思われる人物を倒す事には成功した。
海東が、何を狙っているのか分からないが、戦闘の最中に気になった気配から、この街にいる吸血鬼が何かしらの行動をしているのは理解出来た。
だからこそ、何かを行う前に倒す事にした。
それに関して、フォーゼのコズミックステイツが最も適切だと言える。
宇宙まで移動する事が出来れば、奴が何かを行う前に止める事が出来る。
そう考え、実行した。
「とりあえず、紅の塔へ戻るか。未だに何が起きているのか確かめる必要があるから」
フォーゼのワープドライブを使い宇宙から地上へと戻る。
宇宙まで行った時に、何らかの気配を感じたが、今はそれよりもあの吸血鬼が何を復活させようとしたのか。
そのまま、紅の塔に戻った時。
その異変にすぐに気づく事が出来た。
「っ」
空を見れば、そこには赤い月をバックに一人の女性がいた。
真っ赤な血を思わせる赤い髪の女性が、そこにいた。
「・・・」
互いに無言であった。
女性の、その目は未だに完全に目を覚ましていないのが見える。
「・・・あいつが復活させようとしたのは、彼女という訳か、しかし」
先程、倒した奴と比べれば何やら悪意は感じない。
これは一体。
「エリザベート様」
すると、そこには知らない女性がいた。
困惑をしている様子が見えるが、今は。
「おい」「っ」
俺の存在を、ようやく認知したのか、彼女は警戒する。
見渡せば、俺以外にも既に揃っている様子が見られる。
「あそこにいるエリザベートとは一体何者だ」
「何者かって、それは」
「悪人か、それとも善人か」
それを俺は単純に確かめる事にした。
その問いかけに一瞬迷っていたが。
「・・・善人だ、間違いなくっ、けど、暴走してしまったら」
「ならば良い」
それを聞けば、十分だ。
俺はそうしながら、ケータッチのボタンを押す。
『WIZARD KAMENRIDE INFINITY STYLE』
その音声が鳴り響くと共に、俺の横に現れたのはケータッチによって召喚されたウィザード。
その姿は、ウィザードの最強の姿であり、希望の象徴といえるインフィニティースタイルだ。
そのまま、俺の動作に合わせて、ウィザードは自分のベルトの前に手を翳す。
『インフィニティ!』
鳴り響く音声と共に、俺とウィザードは構える。
そして。
その瞬間、俺とウィザードは光となった。
「っ」
周囲にいた彼女達は驚きを隠せない最中、俺とウィザードは真っ直ぐと進んでいた。
対して、エリザベートは周辺にある自身の血を操り、まるで矢のように降り注ぐ。
しかし、それらの攻撃はまるで無意味に終わる。
「・・・っ」
攻撃をしたエリザベートは驚きを隠せない。
そうしている間にも、俺とウィザードは一瞬で接近すると共に。
『FINAL ATTACK RIDE WI WI WI WIZARD』
鳴り響く音声。
それと共に、俺とウィザードは、各々が持つ武器で薙ぎ払う。
薙ぎ払った事により、エリザベートの周辺にある血。
そこにある魔力は、吸い込まれていく。
その影響もあり、エリザベートは、そのまま気絶していた。
すぐに俺は抱え、そのまま地上に降り立つ。
「一体、何を」
「何、余計な魔力を吸い取っただけだ。あんたが言うには善人らしいから、それを行っただけだ」
「けれど、それでは」
そうしながら、塔の下を見る。
そこには、未だに混乱が収まっていないのが見える。
「はぁ、全く。あんまりこっちの方は負担が大きいから使いたくないけど、仕方ないか」
そうして、俺はケータッチ21を取り出し、再びネオディケイドライバーを装填する。
「何を」
「ちょっとした演奏会だよ」
そうして、俺はネオディケイドライバーにそのカードを装填する。
『KAMEN RIDE KIVA EMPEROR FORM』
その音声と共に、俺の身体は黄金のキバの鎧こと、仮面ライダーキバエンペラーフォームへと変わる。
「この気配、吸血鬼っ、一体」
「静かにしてろ」
そう言いながら、俺はそのまま構える。
「演奏を始める」
それと共に、俺は、その手に既にバイオリンを構えていた。