「ここが、新しい世界か」
その呟きと共に、俺は新たな世界に訪れていた。
最初に訪れたクウガの世界から幾度となく、様々な世界を渡り歩いた。
それ故にある程度の慣れはあったが、その世界には、なぜか違和感があった。
「・・・なんというか、微妙に何か合わさったような、そんな感じがする」
そんな事を疑問に思いながらも、俺は、その世界を調べ始める事にした。
どの世界でも共通した項目である『仮面ライダー』について。
「次のニュースです。政府から次世代を担う防衛システム、仮面ライダーに関する発表についてです」
「・・・防衛システム」
そう、ニュースで紹介された内容に、驚きを隠せなかった。
ニュースの内容を聞く限りでも、数年前に起きたテロをきっかけに、未知の脅威に対抗する為に造られたらしい。
「なるほど、これがこの世界の仮面ライダーという事か。それにしても、脅威って、一体」
そんな考えを行っていると、人々の悲鳴が聞こえた。
毎度の事ながら、すぐに厄介事に巻き込まれる事に呆れながらも、向かう。
そこにいたのは、見た目はさながら、戦闘機や爆撃機といった飛行兵器の怪人が暴れていた。
「さすがに放っておけないか、変身」『KAMENRIDE DECADE!』
それと共に、俺はすぐにディケイドへと変身すると共に、その手にあるライドブッカーを手に、真っ直ぐと突っ込む。
怪人もすぐにこちらに気づいた様子で、すぐにその手をこちらに向けた。
放たれた銃弾に対して、ライドブッカーを瞬時にソードモードに変え、銃弾を受け流しながら、そのまま怪人を斬り裂く。
「悪いが、こういう怪人相手には慣れてきたんだよなぁ!」
そう、俺は怪人をそのまま蹴る。
すると、怪人はそのまま手を水平にすると、空を飛び始めた。
それを見つめながら、俺は。
「空を飛ぶ相手には、こいつだな」『KAMEN RIDE W』
それに合わせるように、俺は仮面ライダーWへと変身する。
Wに変身すると共に、俺の身体を中心に、風が吹く。
その風の勢いと共に、空を飛んでいる怪人は、そのまま地面へと落ちていく。
それを見ながら、俺は瞬時にカードを手に取る。
『FINAL ATTACK RIDE W W W W』
それと共に、風の力で空に舞い上がると共に、放つ瞬間には両脚蹴りを怪人に放った。
その攻撃を受けて、そのまま吹き飛ばされると共に、爆散する。
「ふぅ」
そうして、倒し終えたのと同時だった。
「んっ、半分?ビルドに似ている?」
「・・・」
それと共に、現場に遅れてきた存在を見つめる。
それこそ、この世界の仮面ライダーであるビルドとの初めての出会いだった。
ビルドに変身する人物こと、桐生戦兎から、俺の事情を聞きながら、そのままネオディケイドライバーを見つめていた。
「なるほど、他の仮面ライダーにこれで変身する訳か?」
「・・・あんたは、なんで仮面ライダーなんかを造ったんだ?」
「また急に聞いてくるな?」
そう、俺の質問に対して、彼は首を傾げる。
「俺は色々な世界の仮面ライダーを見てきた。彼らは確かにその力を正しい事に使っていたけど、一歩間違えれば世界を滅ぼす。そんなのを、なんであんたは造ったんだ」
その事に対して、彼は上を向いた。
「確かにな、昔戦った奴から言われたよ、「科学の行き着く先は破滅」、「科学の発展は、人の考える力を止め争いを引き起こす」だってな」
「だったら」
「だけど、俺は同時に信じている。その科学が誰かを助ける為に。何よりも、仮面ライダーとして戦う際に、これだけは心に刻んで戦っている」
「それは」
それに対して。
「ラブ&ピース、愛と平和を心に刻んでな」
そう言った、桐生戦兎が目指す平和。
それが彼の中にある科学だろう。
「・・・そうか、俺には出来ないかもしれない」
だからこそ、科学を誰かに伝えたい。
その為に。