悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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シャドウの真意

雪原での戦いが終わった後。

 

「いやぁ、やっぱりこういうバトルも良いかもしれないねぇ」

 

俺は、一息ついてそう呟いた。周囲は静寂に包まれており、戦闘の余韻がまだ残っていた。

 

「・・・なんというか、シャドウの正体がこんな奴だとはな」

 

ツカサは肩をすくめながら、どこか驚きと困惑を交えた表情でそう言った。予想外だったのだろう。

 

戦いが終わった後、俺はシャドウと対面した。

 

その正体は、これまでなんとなく察していたクラスメイトのシドであった。

 

どこにでもいる普通の学生。

 

そう思っていた。

 

周囲には誰も人影はなく、一言で言えば、狂人。いや、怪物。

 

互いに話す為にという事で、近くの洞窟で対面していた。

 

俺達は互いに息を整えながら、一瞬の沈黙が流れた。

 

シドはどこか冷ややかな笑みを浮かべながら俺を見つめていた。まるで、俺達の間にあった全ての期待や疑念を嘲笑っているようだった。

 

「まさか、こんな形で再会することになるとは思わなかったよ。ツカサ」

 

シドは口を開いた。その声には、どこか不気味な響きが含まれていた。

 

俺もまた、この状況が信じられない思いだった。

 

シドがシャドウだったという事実は、俺たちの関係に大きな影響を与えることになるだろう。

 

俺は深呼吸をして、冷静さを保ちながらシドに向かって話しかけた。

 

「とりあえず、聞くが、なんでシャドウガーデンを結成したんだ?」

 

俺はまず、疑問に思ったことを聞いた。

 

「んっ?あぁ、あれはアルファ達の設定じゃないの」

 

「・・・設定」

 

その言葉に俺は首を傾げる。

 

シド曰く、体を治してくれたお礼も兼ねて七陰とミツゴシ商会の従業員の一部がシャドウガーデンごっこに付き合ってくれている。

 

そう思っているらしい。

 

俺は頭を抱えた。

 

これまで、謎が多い人物だと思っていた。

 

しかし、眼前にいるシドは本気だ。

 

「・・・まぁ、それで上手く行っているんだったら、何も言わないでおこう」

 

その言葉にシドはきょとんっと首を傾げる。

 

「どうかしたんだ?」

 

「なんでもない」

 

俺はため息をつきながら答えた。

 

正直なところ、シドが真剣であることに驚いていた。

 

これまで、シドはあまり感情を表に出さない人物だと思っていたからだ。

 

しかし、今目の前にいるシドは、まるで別人のように真剣だった。

 

「それとも、何か言いたいことがあるのか?」

 

「いや、そういう訳じゃない」

 

俺は慌てて否定した。

 

「ただ、ちょっと驚いただけだよ」

 

シドは納得したような顔をして頷いた。

 

「そうか」

 

そして、俺は再び深呼吸をして気持ちを落ち着けた。

 

「それで、クロスギーツに変身が出来るのは、ある意味納得したよ」

 

「んっ?」

 

俺の言葉に疑問に思ったシドは首を傾げる。

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