狭い部屋の中、俺はアマゾンオメガに変身した。
アマゾンオメガの独特なフォルムが、薄暗い室内で一際目立つ。
筋肉質な体躯がまるで鋼のように硬く、力強い。
一方で、月旦はアマゾンアルファへと姿を変えた。
アルファの赤色の装甲は冷酷な輝きを放ち、鋭い刃物のような印象を与える。
「ハアァァ」
俺の咆哮が狭い空間に響き渡る。その声には獣のような野性的な力強さが込められていた。
「シュゥゥ」
月旦もまた、低く唸るような声を上げる。その声には獰猛な威圧感が滲んでいた。
互いに変身を終え、構え。
そして。
「「ガァァ!!」」
互いに一瞬。
アマゾンの特徴である腕にあるアームカッター。
互いのアームカッターがぶつかり、火花が散る。
剣と剣をぶつけたような音を響かせながら。
本能のままに攻防を続ける。
互いの刃がぶつかるたびに、鋼鉄の音が空気を震わせる。
その瞬間、俺は全身の力を込めて突進し、右腕のアームカッターを振り下ろす。
月旦もまた、それに応じて左腕を突き出し、鋭い刃で迎え撃つ。
衝撃波が部屋中を駆け巡り、壁には無数の亀裂が走る。二人の肉体から放たれる熱気が空間を満たし、息苦しいほどに感じる。
その間にも俺たちは激しい攻防を繰り返し、お互い一歩も引かない。
アマゾンオメガとしての力とスピードが限界まで引き出され、全身から獣の咆哮が溢れ出す。
盲目である月旦にとって、音こそがこの世界を見るための手段。
視覚を失った代わりに、音という別の感覚器官が研ぎ澄まされた。
周囲の微かな音、物体が動く気配、空気の流れ、それらが月旦にとっての視覚情報となる。
そして、アマゾンズとなったことで、全ての感覚が鋭くなっていた。
風の流れ、体温の変化、呼吸音、微細な振動さえも捉え、状況を把握する。
月旦の感覚器官は、まるでレーダーのように周囲の状況を読み取っていた。
アマゾン同士の戦いは、基本的に本能に従った戦い。
知性よりも、本能が優先される。理性よりも、本能が勝る。
それは、野生動物の狩りに似ている。力、速さ、そして戦術。
これらの要素が、アマゾン同士の戦いを彩る。
故に、月旦の強みを最大限に発揮することができた。
その鋭い聴覚と、本能に従った戦闘スタイル。
これらが、月旦を他のアマゾンズとは一線を画す存在へと押し上げていた。
けれど。
「それしか頼っていないお前には負けないからな」
「何をっ」
月旦の言葉を聞く前に、俺は動いていた。全身の筋肉がうねり、まるで電流が走るように戦闘態勢に入る。目が鋭く光り、心臓が高鳴る。全ての感覚が研ぎ澄まされる瞬間、その刹那にネオディケイドライバーに新たなカードを装填する。
『FORMRIDE!AMAZON NEWOMEGA ν・OMEGA』
その言葉が響き渡ると同時に、俺の体は眩い光に包まれた。胸部と肩部に機械的な鎧が現れ、ニューオメガへと変わる。
その鎧は冷たい金属の輝きを放ちながらも、その内部には熱い意志を秘めている。
月旦の攻撃は猛烈なものだった。振りかざしたアームカッターが迫ってくる音が耳元で鋭く響く。その攻撃には確かな威力があり、普通であれば容易には防げないものだった。
しかし、俺は冷静にその攻撃を受け止めた。機械的な鎧がその鋭い刃をしっかりと受け止め、金属同士がぶつかり合う激しい音が響き渡った。
「なっ」
月旦は驚愕の表情を浮かべた。その瞬間を逃さず、俺は素早く反撃の姿勢を取る。ネオディケイドライバーからさらに一枚のカードを取り出し、それを装填する。
『ATTACK RIDE NEWOMEGABLADE』
その音声が響くと同時に、俺の右腕から赤い機械の剣が現れた。その剣は冷たく燃え上がり、その光が部屋全体を照らし出した。
それと共に、本能に従い、俺は右腕を振り上げた。
瞬間、月旦の右腕は。
「ガァァァァァ」
血飛沫を上げる。