その場所で、七陰の面々が集まっていた。
夜の静寂が包むその空間には、彼らの重い雰囲気が漂っていた。
シャドウガーデンの最高戦力である7人が集う事は稀であり、それだけでも異常な事態だ。
その内容は、ミツゴシ温泉ランドのチケットについて。
彼らにとってミツゴシ温泉ランドは特別な場所であり、そこに足を運ぶためには厳重な選考プロセスを経なければならない。
その会議の最中、アルファはふと、ゼータ達にとある疑問をぶつけた。
「そう、てっきり貴方達は彼の事を父親のように思っていると考えていたのだけど」
アルファの言葉に、他のメンバーたちは静かに耳を傾ける。彼らにとって、この質問は予想外だった。
「アルファ様、それは違うよ。私達はツカサの事を最初から父親としては見ていないよ」
ゼータは淡々とした口調で答えた。
「そうなの?それって、もしかして最初から?」
アルファは驚きと疑問を交えた表情を浮かべた。
「いや、ツカサの身長は元々子供と変わらないから、子供の私達からしたら少し年上程度で父親かと言われると疑問に思うのが普通だよ」
ゼータは冷静に説明する。その言葉には納得が含まれていた。
「まぁ、確かに私達も最初に会った時にはそう見えましたからね」
苦笑いをしながら、ベータは呟いてしまう。
「実際に初めて会った時には私は子供かって疑問だったわよ」
イプシロンもまた、思わず初めて見た時に答えてしまった。その言葉には少しばかりの軽蔑が含まれていた。
「そぅ、つまり私達は最初からツカサの事を父親だと思っていない」
ゼータは改めて強調するように言い放つ。
「けど、好きなのね?」
アルファは意外そうな表情を浮かべながら尋ねる。
「当たり前だよ、だからこそ、今回の1件は非常にありがたい」
そう言って笑みを浮かべるゼータには何か確信があるようだった。
「ツカサと隣に立つ為にね」
彼女の言葉には自信と決意が感じられた。
それに対して。
「えぇ、隣はデルタの物です!」
デルタが反論するように声を上げた。
「・・・常に観察出来る場所は渡すつもりはない」
イータもまた、冷静だが強い意志を持って反論する。
3人は互いに睨み合い、その場には緊張感が漂う。
それぞれが自らの目的と信念を胸に秘めていることが感じられた。
「・・・本当にこの3人は」
「まぁ、それはこちらも同じかもしれませんけど」
「えぇ、シャドウの考え、それを探る為にもね」
それと共に、この会議は終わりを迎える。
別の意味で混乱が起きる予兆と共に。