ジャガとヒョロがグループデートに行くという話を聞きつけた俺は、2人と共にミツゴシ温泉ランドへと向かった。
「はぁ、なんで俺がこんな事に」
「何を言っているんですか!ツカサ君がいないとまだ知らないお姉さん達とデートが出来ないからですよ!」
「お前は見た目は完全にガキだから、こういう時には引き立て役としては、絶好の存在なんだよ!」
「お前らなぁ……」
「「おっ!」」
ジャガとヒョロが何かを見つけて俺の言葉を遮る。2人が見ている方へ視線を向けるとそこにはデルタ、ゼータ、イータがいた。
「なんであいつらがここに……」
デルタ達の姿を見て俺は驚きを隠せなかった。
すると、ゼータがこちらへと歩み寄ってきた。
「やぁ、ツカサ」
「ゼータか、なんでお前達がここにいるんだ?」
「なに、ツカサがミツゴシ温泉ランドのチケットを持っていると聞いたからね、私たちも遊びに来ただけさ」
ゼータの言葉を聞いて俺は思わずため息をつく。
「チケットは余っていたけど、特にデートするつもりはなかったんだけどな……」
「そうなのかい?」
「まぁ、元々はお前達を誘うつもりはあったけど、今日はこいつらの付き合いで来ただけだから「えー!ボスは遊ばないの!」うわっと」
俺がそう、断ろうとすると、デルタが俺の肩に乗って騒ぎ始める。
「遊ぶと言われてもなぁ」
「デルタはボスと遊びたい!温泉も一緒に入りたい!」
そう、デルタが騒ぎ出す。
周囲は、そんなデルタの行動を見て、ひそひそと話し始めている声がした。
このままでは目立ち過ぎる。
ため息を吐きながら。
「仕方ない。分かった分かった、遊ぶよ」
そう言うと、デルタは満面の笑みを浮かべていた。
「やったぁ!ボスと温泉!楽しみ!!」
そのまま、俺の肩から降りないようで、がっしりと脚が俺を掴んでいた。
「それじゃ、私達も行こうか」「・・・うん」
その様子を見ていたゼータとイータが俺の左右の腕を掴む。
「いや、二人共、なぜそう、掴むんだ?」
「えぇ、だって、一緒に行くんだから、こういう風に腕を組んでも良いじゃない」
「・・・デルタは肩車をしているから、私達も」
「・・・そういうもんなのか?」
ゼータとイータに引っ張られる形で俺はミツゴシ温泉ランドへと入場することになった。
後ろを振り返るとジャガとヒョロは俺を羨ましそうに見ていた。
「まっまさか、あのツカサの奴があんなにモテるなんてっ」
「どっどうすれば」
だからこそ、見逃してしまった。
「お困りのようだね、君達」
「えっ、誰ですか?あなたは?」
「僕かい?僕は君達の持つその本の著者の全てを受け継いだ男さ」
「本っ、まさか、ドーテー・ボーイさんのっ」
「あぁ」
それと共に、2人の前にいる1人の男性は帽子を深く被った男性は。
「カイトウダイキだよ」