悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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龍の涙

海東が何を狙っているのか。

 

それを探る為にも、このミツゴシ温泉ランドを巡る事になった。

 

俺はこの施設の事に対して、あまり知らない。

 

なので、何人かに別れて探らなければならない。

 

その時。

 

「とりあえず、馬鹿犬」

 

すると、ゼータがデルタの方へと目を向ける。

 

ゼータは目配らせをしているようだが、その視線に気づいたデルタは頷くと。

 

「あぁ、分かっているです」

 

「んっ?」

 

俺が疑問に首を傾げている間にも、デルタは手に持ったバナナボートを。

 

「おらぁぁ」

 

「えっ」「へっ」

 

ジャガとヒョロに向けて、振って当てた。

 

そのままバナナボートごと、二人は流れるプールの方に吹き飛ばされる。

 

「あらまぁ」

 

「捜索する際に、あの二人は邪魔だからとりあえずプールに流したけど、駄目だった?」

 

俺がリアクションをすると、それを見たイータが質問する。

 

それに対して、俺は腕を組みながら、流された二人を見る。

 

「・・・まぁ、あいつとの戦いに巻き込まれると死ぬ可能性があるから、良いか」

 

しかし、海東の狙いがわからない以上、用心するに越したことはない。

 

「さて、次はどこから探そうか」

 

そう考えながら、俺はゼータとイータに視線を送った。

 

「ツカサ、まずはこのエリアの周りから確認しよう。何か手がかりがあるかもしれない」

 

ゼータが提案し、イータも頷く。

 

「うん、賛成。慎重に動こう」

 

俺たちはそれぞれの役割を確認しながら、ミツゴシ温泉ランドの探索を再開した。

 

海東が何を狙っているのか。その謎を解くためには、一歩一歩着実に進む必要がある。

 

「というよりも、イータ、ここの施設の設計をしたのはイータだから、何か知らない?」

 

「とんでもなお宝のようなのは」

 

「・・・あるよ」

 

「「あったの!?」」

 

イータの一言。

 

それと共に、デルタとゼータが思わず叫んでしまった。

 

「それは一体何だ?詳しく教えてくれ」

 

俺たちは急いでイータの言葉に反応した。特にデルタは興奮した様子で耳をピンと立てていた。

 

「龍の涙と言われている何か」

 

イータの説明に俺は首を傾げる。

 

「龍の涙?」

 

初めて聞く言葉に俺は疑問符を浮かべた。

 

「そうさ。ここでの伝承では、龍の涙は非常に強力な力を持つと言われているんだ」

 

ゼータが補足しながら言った。

 

「ほぅ。具体的にどんな力を持つんだ?」

 

俺は興味深々で問いかける。

 

「さぁ?ただ昔、シャドウがここに龍の涙があったと聞いた程度だから」

 

「私もそんな感じ」

 

そう、イータとゼータは互いに顔を見合わせながら答えた。

 

「なるほど。つまり、具体的な効果は分からないが、龍の涙がここにあるということだけは確かなわけだな」

 

俺は頭の中で情報を整理しながら言った。

 

「そうだよ。だから、もし見つけることができれば、大きな手がかりになるかもしれない」

 

デルタも真剣な表情で言った。

 

「わかった。じゃあ、まずはその龍の涙を探してみるか」

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