「龍の涙って?」
その単語を聞いて、俺はイータから龍の涙に関する説明をしてくれた。
その話を簡潔に纏めると、この土地に伝わる伝説であり、かつてこの土地を守っていた龍の伝説があったらしい。
「けれど、そんな御伽噺のような出来事は」
「あり得るな」
「えっ」
ゼータは、その話を聞いて、実際に存在しているのか疑問の声を出す。
しかし、俺は冷や汗と共に嫌な予感と共に呟いてしまう。
「本来だったら、作り話かもしれないが、そんな作り話に騙されないのが、あの海東だ。だから、それを考えれば」
何よりも、その例がセイバーの世界のプリミティブドラゴンだ。
セイバーの世界におけるワンダーライドブックの一つであり、ワンダーライドブックの中でも特殊な意思を持つ物だ。
そして、その物語は骨だけとなった孤独なドラゴンの物語だ。
それを考えれば、伝説の元になったドラゴンが何かしらの形で生き残っている可能性は十分にあり得る。
「あり得るという事なのか」
「そういう事だな」
「けど、問題は、その伝説ってどこで発見出来るの?」
その言葉に、俺達が全員が首を傾げる。
見つけるべき対象は分かったが、それでも海東がどのようにして龍の涙を手に入れようとしているのか。
その方法がまだ分からない。
「伝説によれば、姫の涙が反応すると言っていたけど」
「・・・姫の涙という事は、女性の涙という事か」
「そうだね、けれど、それが何か」
そう、考えていると、聞こえて来たのは悲鳴。
「あれって、確かツカサの友人の二人だったよね」
「バナナボートで吹き飛ばしたけど」
「・・・なんか女の子を追いかけているけど」
その光景は、海東が何かしたのか、それとも偶然なのか。
何が起きたのかは分からないが、二人が女性を追いかけている光景だった。
「・・・あれ?」
そして、その女性をよく見ると。
涙を流しながら、走っている。
「・・・海東の奴、もしかしてあいつらを利用して女性のナンパさせたのか」
「・・・女性が逃げて、それをあいつらが追って、涙を流す訳か」
そのあまりにも回りくどい方法に対して、苦笑いをしてしまう。
けれど、それは確かに効果があった様子で、プールが光始める。
「・・・仕方ない」
そう、プールの水は、まるでドラゴンの形へと変わっていく。
それを見て、俺はネオディケイドライバーを取り出す。
「えっ、ツカサ、どこから取り出したの、それ」
「んっ?オーロラカーテンを利用して取り出したんだ。お前達のも、ほら」
そうして、俺はデルタ達に変身アイテムを渡した。
「なんというか、ディケイドの能力って、かなり便利だな」
「とりあえずは、さっさと片付けて、海東を潰す」『KAMENRIDE DECADE!』
「狩るのです!」『ショットライズ!シューティングウルフ!』
「殺る」『『BEAT READY FIGHT』
「実験台にする」『『蛟竜毒蛇のコブラヤロー!エボルエックス!フゥ〜コエ〜イ!超コエ〜イ!』
それと共に、俺達は、この騒動を解決する為に、向かって行く。