あまりの予想外の戦闘を見ながらも、視線は海東へと目を向けていた。
海東はその戦闘を見て、面白そうに見つめていた。
「なるほど、これは確かに予想外だよ。まさか君がそのカードを使うとは思わなかったよ」
海東は興味深げに語った。
その視線はまるで全てを楽しんでいるようで、その口元には軽やかな笑みが浮かんでいる。
彼の声には不気味な落ち着きが感じられ、それが逆に周囲の緊張感を強調していた。
「あぁ、俺も予想外だった」
俺は答える。
確かに、この展開は完全に意図したものではなかった。
「けれど、よく見れば当然かもしれないな」
付け加えた。
それと共に、俺はこの戦闘の中で中心となっているライダーに目を向ける。
テレビくんのカードによって召喚されたライダーの中でただ一人最強フォームとして召喚されたW。そのサイクロンジョーカーエクストリームの最大の特徴は解析力。
これにより敵の行動の先読み・弱点を解析し的確に攻撃するなど戦闘を有利に進めることができる。
さらに、同時に召喚された影響もあってか、その解析力によって導かれた結論を他のライダー達に共有する事が出来る。
だからこそ、本来ならば力では上回っている海東が召喚したG4を始めとした仮面ライダー達に対して、特殊能力を生かした戦いを行える。
「・・・それを見越したようには見えないな」
俺は冷静に分析する。
「偶然としか言えないな」
そして結論付けた。
「それで、海東はこれで終わりか」
俺が問い掛ける。
しかし海東は不敵な笑みを浮かべながら答える。
「・・・まぁ、仕方ないね。これ以上続けても、僕が損するだけだからね」
そう言いながら、ネオディエンドライバーを回しながら呟く。
「逃がすとでも」
ゼータが構えながら叫ぶ。
しかし海東は冷静だった。
「逃がしてくれないかなぁ」
不敵な笑みを崩さず続けた。
「もしも、逃がしてくれたら、君達にとっても良い情報を渡せるんだけどね」
彼の言葉には狡猾さが滲み出ている。
そして彼の眼差しには挑発的な色が浮かんでいる。
「そんなので、騙されるとでも「教えろ」えっ?」
デルタがそのまま叫ぼうとしたが、俺はそれを遮る。
「ボス?なんで?」
「・・・こういう時の奴の言葉に嘘はないからな」
「さすがはツカサだね。まぁ僕から伝える情報は一つ」
海東はそのまま、手元にあるカードをこちらに向けて投げる。
投げられたカードを俺は手に取ると。
「ディメンションっこれってまさか」
「その通り、ゼインに関する事だよ」