ディエンドから投げ渡されたカード。
それを見ながら、裏側にあるマークへと目を向ける。
「これって、ボスとディエンドが使っているカードと似ているようだけど」
「・・・ゼインカードか」
「そっ、君も知っている通り、ゼインカードの一枚で、かなり厄介なディメンションだよ」
そうしながら、海東はそのまま近くの岩場に座る。
「ボス?ゼインって、一体何者なんですか?」
デルタは、そのまま首を傾げながら聞いてきた。
「そう言えば、馬鹿犬は知らなかったね」
「なにぃ!」
「喧嘩しない」
デルタとゼータの二人が喧嘩しそうになったので、俺はすぐに止める。
「そこにいるお嬢ちゃんもいるからついでに説明するよ。ゼインは簡単に言えば全ての悪を根絶するために仮面ライダーギーツまでの全てのライダーの力を併せ持つライダーだ」
「おぉ!それって、ボスのパクリ?」
「・・・まぁ、デルタにも分かりやすく言うとそうかな」
デルタの言葉に対して、俺は苦笑いをしながらも、頭を撫でて誤魔化す。
「くくっ、まぁそのゼインの1件に関しては僕も関わっていたからね。その際に拝借したのがそのカードという訳さ」
「なるほどな、けれど、そのゼインを復活するというのはどこでだ?」
それこそ、俺が最も聞きたい情報だった。
「オリアナ王国」
「それって、確か」
ローズ先輩の生まれ故郷だったはず。
なぜ、そこでゼインが。
「そこにある黒キ薔薇というシステムを利用しているみたいだね」
「黒キ薔薇?」
その言葉にさらなる疑問がある。
「あぁ、それももうすぐ危険だと思うけどね」
「なんだと」
「オリアナ王国はそもそもディアボロス教団の支配下に置かれている。まぁ、幸い、それを察した国王はその身を隠しているようだけどね」
「・・・それは私達にとっても知りたい情報だったからね」
ゼータの言葉を聞いて、海東は笑みを浮かべるが。
「おっと、これは思わぬ収穫だね。それじゃ、見逃してくれるかい?」
「・・・ツカサの1件、許すつもりはない」
「また、ボスを連れ出すつもりがあるならば」
「殺す」
「・・・そう上手くはいかないか。仕方ない。これは正直に言うと渡したくなかったけど、これから先、彼女達に狙われるよりはマシかな」
それと共に海東は何かをこちらに投げ渡す。
まさか、海東から渡されるとは思わなかったので、戸惑いながらそれを手に持つ。
「・・・なんだこれは」
そこにあったのは、ディケイドの顔が全面的に出されている銃。
「なんだ、これは銃か?」
「コンプリートカメンライザー。とある世界のお宝だけど、僕の趣味に合わなかったからね、あげるよ、君も分かると思うけど、ゼインにはそのままでは勝てない」
「・・・」
その言葉に対して、俺は否定する事は出来なかった。
「君は、既に仮面ライダー達の力では、ゼインを越えている。けれど、士を超えているとは言えない。それじゃ、ゼインには勝てない」
「・・・あぁ、そうだな」
「だからこそ、ツカサ自身の新たなディケイドを見せてくれないとね」
それと共に、海東はその場を去って行った。
「俺自身のディケイドか」
そこにある海東から渡された銃を手に取る。