そうして俺達はオリアナ王国へと目指す事になった。オリアナ王国へと向かう前にアルファに言われて、ミツゴシ商会にいるガンマと会う事になる。
ガンマと会うのは二度目となるが、あの時と比べると少し雰囲気が変わっている。
「まさか、このミツゴシ商会がシャドウガーデンの一つとはな」
「まぁ、これが資金源の一つという事は否定はしません」
そうしながら、目の前にいるガンマに案内される形で、奥の部屋へと案内される。
「それでは、こうして対面で話すのは初めてですね。改めまして、七陰の一人であるガンマと申します」
そう挨拶をするガンマに対し、俺は口を開く。
「あぁ、改めて、ツカサだ、よろしく頼む」
「えぇ、ツカサさんの所のデルタとイータには色々と」
「…えっと、聞くが、一応何をしたんだろうか」
すると、ガンマは笑顔でこう答える。
「あぁ、大丈夫ですよ、あの二人が悪い事をしたわけではないです。ただ、私が色々と苦労しただけなので」
「そ、そうか」
その笑顔からは、色々と苦労した様子が伺える。というか、俺の知らない所で何があったんだろうか。
「例えば、私が頑丈だからとよくデルタが叩いたり、イータが研究資金を無尽蔵に出せなどと色々と」
「本当にすいませんでしたぁ!!」
俺が知らない所で娘達が迷惑をかけた事を知ると同時に、俺はガンマに頭を下げた。
「あぁ、良いんですよ。別にそのお陰で今があるわけですから」
そうして、俺はガンマから話を聞く。その話を要約すると、ガンマはデルタとイータの世話をする事で成長する事になったらしい。
そのおかげで、今のような姿に変わった。
「それに、ツカサさんの事も、三人から色々と聞いていますよ」
「あぁ、そうか……」
ガンマの言葉を聞いて俺は、娘達が俺の事をガンマに話していた事に驚いた。
「それよりも、私がツカサさんを呼び出したのは別の話があって」
「あぁ、それは一体」
「それでは、本題に入ります。今回の件は、オリアナ王国にいるオリアナ国王が行方不明になった事に関連していると考えているのですが」
そうして、ガンマの話は続く。
「実はオリアナ国王の事は私も探しているのですが、手掛かりが全くなかったんです。なので、今回はツカサさんの方に協力を求めています。
その中で、少し気になる所が」
「気になる所?」
そう、俺に見せたのは、一つの人物。
「ラギッタ伯爵が何かを知っている可能性が高いと思います」
「ラギッタ伯爵……」
「はい、ラギッタ伯爵はオリアナ王国の議員であり、国王の行方不明以降に力を持った人物です。そして、この人物がオリアナ国王の行方不明に関与している可能性が高いと考えています」
その言葉を聞いた俺は、その人物に対して少し気になった部分があった。
「どうかされましたか?」
「いや、その人物に少し違和感があって」
「違和感?」
「あぁ、少し気になる所がある。だから、一度その人物に会ってみたいですが」
「その護衛みたいなのが、俺が?」
「えぇ、パーティの招待されたのは、私ですので」
「そうか……」
「それに、ツカサさんが私の護衛を務める事で、色々と情報が集まるかもしれませんし」
確かに、ラギッタ伯爵との接触を図るには、それが一番良い方法かもしれない。