俺のその言葉を聞いて、ラギッタ伯爵は笑みを浮かべる。
「怪物に変える?そんな果物などある訳ないでしょう」
ラギッタ伯爵は、そう言いながら、俺の話を作り話だと笑い飛ばす。
普通に考えれば、俺の言葉は信じられないものだろう。だが、俺は知っている。
その果実を食べた人間がどうなるか。
そして、その果実の危険性を。
俺の言葉を聞いて、ラギッタ伯爵は笑みを浮かべながらこう言った。
「面白い冗談を言いますね。私はそんな怪しい物は用意していないんですよ」
俺はその言葉を聞いて確信した。この男は何かを知っている。
「だったら、ラギッタ伯爵。あんたが、それを食べてみろ」
「えっ」
その言葉と共に、俺はヘルヘイムの果実をラギッタ伯爵に向けた。
「俺はあんたの話を信じない。だから、あんたがそれを食べて証明してみせろ」
俺はラギッタ伯爵にそう言った。すると、ラギッタ伯爵は動揺を見せた。
「い、いや。私は……」
「どうした、ラギッタ伯爵。俺の言う事を信じられないのか」
俺はラギッタ伯爵に詰め寄った。すると、ラギッタ伯爵は慌てたようにこう言った。
「そ、そうです。私はこの果物を食べられません」
「なぜだ?」
「そ、それは……」
「それは何だ?」
俺はラギッタ伯爵に問い詰めた。すると、ラギッタ伯爵は観念したようにこう言った。
「私は、この果物にアレルギーを持っているからだ!」
俺はラギッタ伯爵のその言葉を聞いて呆れてしまった。
「だが、絶品だと言ったはずですよね」
すると、ガンマがラギッタ伯爵を追い詰める言葉を言った。
「そ、それは……」
ラギッタ伯爵は何かを言い訳しようとするが、言葉が出てこない。
それと共に、ラギッタ伯爵は動揺する。
「ならば、これにて失礼します」
俺はラギッタ伯爵にそう言って、会場を後にしようとした。しかし、その時。
「逃がすかぁああ!!」
ラギッタ伯爵はそう叫びながら、俺に襲いかかってきた。その目は狂気に染まっている。
「チッ」
俺は舌打ちをしながら、ラギッタ伯爵の攻撃を避ける。
それと共に見つめた先には。
「ゲネシスドライバーという事は」
「貴様のせいで、せっかく邪魔な奴らを、狩りのついでに殺せたのに、邪魔をしてくれたな」『ドラゴンフルーツエナジー』
手に持っているのは、ドラゴンフルーツエナジーロックシード。『ドラゴンエナジーアームズ』
それを、そのままゲネシスドライバーに装填すると共に、ラギッタ伯爵はデュークへと変身を完了する。
「果たして、狩られるのはどちらになるんだろうな」
その言葉と共に、俺もまたネオディケイドライバーを取り出す。
「では、私も」
すると、ガンマが取り出したのはカードデッキ。
それと共に、それは。
「そいつは」
「あの時の戦いで回収した物ですよ、変身」
その呟きと共に、ガンマもまた変身した。
それは、この世界でデルタ達と別れる前に戦ったライダー。
仮面ライダーインペラーであった。