茶髪のオールバックに眼鏡をかけた男が立っていた。
「これはこれは、お初にお目にかかります、ディケイド」
「そういうお前は、ハンドレッドか?それとも、ガキ共を狙う組織か?」
そうしながら、尋ねる。
どちらにしても、倒す事は変わりない。
「あえて言えば、ハンドレッドですね」
そう奴は、既に懐からドライバーを取りだしていた。
それは、俺にとっては見覚えのあるビルドドライバー。
だけどそれ以外にも、ハザードトリガー、グレートクローズドラゴン。
「・・・てめぇ、まさか」
「ふふっ、やはり知っていたか。まぁ、私としてはこの村人の事は、実際の所、どうでも良い」『マックスハザードオン!グレートクローズドラゴン!』
そう、奴は既に構えていた。
「ここにいる奴らを全て喰らい、滅亡させる!それこそが、我らの本能だから!」
その言葉と共に奴は、そのままビルドドライバーのハンドルを回す。
「変身…!」『ガタガタゴットンズッダンズダン!ガタガタゴットンズッダンズダン!Are you Ready? オーバーフロー!Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! ブラブラブラブラブゥラァ!ヤベーイ!』
そのまま、奴は変身する。
その姿に、俺は知っている。
「仮面ライダーブラッドか」
そう俺は、ネオディケイドライバーをそのまま腰に回す。
「偽物が多いハンドレッドの中では、比較的に本物、いや、この場合は乗っ取られたと考えた方が良いのか」
「ディケイド?何の話?」
そう、俺の話にマッドサイエンティストのガキは、気になったように問いかける。
俺はそのまま奴を見ながら、他の奴らを見る。
「俺が変身したら、すぐにあいつをここから引き離す。その間に、ここからすぐに離れろ」
「なっ、ならば」
「お前らがいても邪魔なだけだ。何よりも、あいつはおそらくはブラッド族だ」
「ぶらっど族?」
聞いた事のない単語で疑問に思っているが、もしもブラッド族ならば、こちらも多少は本気を出さなければならない。
「変身」『KAMEN RIDEDECADE!』
俺はディケイドへと変身する。
同時に、これまで行わなかった方法を行う。
「正直に言えば、この方法はあんまりやるつもりはないんだけどな」
そして俺は、手を前に出す。
それを見たブラッドは一瞬、驚いた。
奴の後ろに現れたのは、オーロラ。
銀色のオーロラ。
「やはり、ディケイド。装置を使わず一個人だけで、オーロラカーテンを」
そうしている間に、俺とブラッドは、オーロラカーテンを潜り抜けると共に、その場から離れる。
「オーロラカーテンシステムなしで、個人で別の世界に移動する事が出来るとはな。やはり」
そう、俺を見つめる。
「ディケイドの力の欠片。それを持つあなたを倒せば、破壊者の力は私の物になる」
「悪いが、これは預かり物だ。何よりも、もう俺だけの物じゃない。だから」
それと共に俺は、手に持ったライドブッカーを構える。
「俺が返すべき人に返すまでの間は、俺の力だ」