「くくっ、これでお前はこれ以上は動けないだろう」
笑みを浮かべながらも、伯爵はその手に持つソニックアローを真っ直ぐと俺に向けていた。
それに対して俺は反撃しようとしたが、蔦は俺の体を完全に拘束していた。
そしてその隙に伯爵はソニックアローの矢を俺に向けて放つ。
その矢は一直線に俺に襲いかかる。だが……。
「お前の相手は俺だけじゃないぞ」
「何を言って」
それと共に蔦の拘束の力が急に弱まる。
俺は瞬時にその拘束から抜け出し、そのまま伯爵の背後へと回る。
それと共に伯爵の背中に蹴りを叩き込んだ。
「がっ」
「悪いが、お前の相手は俺だけじゃないって言っただろう」
その言葉と共に伯爵が見たのは、蔦が完全に枯れている様子。
「何が」
「お前が俺の方に目を向けていたけど、ガンマはそれ以外に目を向けていたようだ」
同時に鏡を見る。
そこには、インペラーの契約モンスターであるゼール系統のモンスター達がいた。
「何を言って」
「俺が戦いやすいように、パーティの客達の避難やお前が雇ったと思われる護衛との戦い、さらにはこのヘルヘイムの蔦、それらの対処を行ってくれたようだな」
聞いた話だが、ガンマの知識はイータとは別の方向で優秀な人物。
軍師としての才能を持つ彼女にとって、インペラーはある意味相性が良いだろう。
鏡があれば、どこからでも奇襲する事が出来るゼール系のモンスター達は隠密にも長けている。
それらを生かす事が出来れば、数と知が合わさったサポートがあれば。
「まさか、これ程頼もしいとはな」
それと共に立ち上がりながら、その手に持つケータッチ21のボタンを押す。
『KUUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA FINAL KAMENRIDE DECADE!』
鳴り響く音声と共に、俺はすぐにコンプリートフォームへと変身する。
同時に。
『RYUKI!KAMENRIDE RYUKI SURVIVE』
俺は既に龍騎サバイブを召喚する。
そして。
『FINAL ATTACKRIDE RY RY RY RYUKI!』
その音声と共に鏡から飛び出たのは、2体のドラグランザー。
パーティ会場というにはあまりにも大きすぎるその龍に、俺達は同時に乗り込むと共に、その姿はバイクへと変形する。
そして。
「なっ、なっ!」
これから行われる攻撃に、デュークに逃げ場がない事を意味していた。
「さぁ、狩ってみろよ!もっとも!反対に狩られる可能性もあるんだよ!」
同時に、ドラグランザーから放たれる火炎弾。
それによって伯爵の逃げ場を完全に無くすと共に、俺達は真っ直ぐと突っ込む。
炎の中で伯爵はそれに耐えきれず爆散し、牽かれる。