屋敷の中は広く、吹雪とは対照的に暖かい空気が流れている。
内装は西洋の城を思わせる豪華な装飾で、絨毯やシャンデリアが目を引く。
しかし、どこか冷たい雰囲気が漂っていて、不気味さを感じさせる。
「歓迎されているみたいね」
「あぁ、そうだが、何故だろうな。その歓迎がどういう意味か」
屋敷に入り広いホールに立つと、イプシロンが呟く。
俺はその言葉に同意しながらも、どこか警戒心を抱いていた。
確かに歓迎されているような雰囲気はあるものの、どこか違和感を感じていた。
まるで何かが隠れているような、不穏な空気だ。
その時、ホールの奥から拍手の音が聞こえてきた。
「ようこそ、おいでくださいました」
拍手の音と共に、暗闇の中で人影がゆっくりと姿を現す。
その人影は二階の廊下からこちらを見下ろしており、まるで俺たちを歓迎するかのように拍手をしている。
その人物は女性のようで、銀髪のツインテールが揺れているのが見える。
金色の瞳がこちらを見つめており、どこか不気味な雰囲気を醸し出している。
彼女の服装は黒を基調としたパンク系のファッションで、首には赤い首輪が付けられている。
「あたしの名はカムナ!ようこそ雪の館へ!」
カムナと名乗った彼女は、独特なギャル口調で話し始める。
「キィヒヒ!お二人とも、遠いところからご苦労様でしたぁ!」
彼女は独特な笑い方をしながら、二階の手すりにもたれかかり、こちらを見下ろしている。
「イプシロン、知り合いか?」
俺はイプシロンの方を見るが、彼女は首を横に振る。
「知らないわ。私は屋敷の場所しか聞いていないけど」
イプシロンは冷静に答えるが、その表情には警戒の色が浮かんでいる。
「カムナさんでしたね、あなたはこの屋敷でまさか一人で」
「えぇ、そうなんです。この屋敷でずっと一人で暮らしてるの。寂しいでしょ?」
カムナは再び独特の笑い方をしながら答える。
「寂しい?いやいや、一人の方が気が楽です」
イプシロンは淡々とした口調で答える。
しかし、カムナは気にせずに続けた。
「ふふっ、だって、こんな所でしたら、大きな声を出しても誰にも聞こえないんですから。だから安心してお過ごしくださいね」
カムナはそう言いながら、階段を降りてくる。
その動作は不気味なほど優雅で、まるで踊り子のような動きだった。
「えぇっと、カムナさんでしたね。あなたはこの屋敷に一人で住んでいるんですね。どうしてですか?」
俺は思わず口を開く。
しかし、カムナは答える代わりに、笑顔を浮かべるだけだった。
「キィヒヒ!秘密は多い方が楽しいでしょ?」
それと共にカムナの顔にはステンドグラスが浮かぶ上がる。
「・・・ファンガイアか」
「知っているの」
俺が、その正体を知った為、そのまま呟く。
「この世界で言う所の吸血鬼のような種族だが、まさかこの世界にいるとは。いや」
「あら、そこまで知っているのだったら」
それと共に、カムナの近くに現れたのは白い蝙蝠。
それは。
「レイキバット、という事は」
「変身」
笑みを浮かべると共にカムナは、そのまま仮面ライダーレイへと変身していた。
「なるほど、では、私も」
すると、イプシロンは構えた。
「私の可愛い相棒も見せないとね」
すると、イプシロンがこれまで身に纏っていた衣服。
その一部の色が変化した。
だが、それは元の色へと変わっていただけだった。
「サガークか」
「えぇ、そして、変身」『HEN SHIN』
まるでイプシロンの意思に従うように、その姿を変える。
眼前にいるレイと同じく、キバの世界の仮面ライダーの一体。
仮面ライダーサガに変身していた。
「面白い対決になったな」
それと共に、俺もまた構える。
「だったら、これだな、変身」『KAMENRIDE KIVA』
そう、俺は直接キバへと変身した。