「さぁ、全てを凍らせてあげるわぁ!!」
それと共に、カムナの叫びに合わせるように、レイの身体から徐々に溢れ出る冷気。
彼女の足下から徐々に広がっていくのは氷。
それは外の吹雪と変わらない程の冷たさを帯びており、触れるだけで凍り付いてしまうだろう。
「冷気か、だったら」
「えぇ」
俺とイプシロンは、そのままレイの元へと向かう。
屋敷内に吹き荒れる凍てつく風が肌を刺す。
レイは両手を広げ、冷気を操りながら迫ってくる。
それに対して、俺は脚に力を籠め跳び上がる。
レイへキバの持つ跳躍力で、真っ直ぐ向かう。
キバの持つ跳躍力で、真っ直ぐと。
対して、イプシロンはその手に持つジャコーダーを構えていた。
「さぁ、演奏をするわよサガーク」
笑みを浮かべると共にジャコーダーから伸びるは赤い鞭。
その鞭は、まるで意思を持っているように、屋敷の壁や柱を巧みに利用して、レイへと向かっていく。
俺が空中で回転し、キックを放つ。
同時にイプシロンのジャコーダーが、レイの腕を捕らえる。
「ぐっ、キィヒヒ!面白いわね!!」
レイは驚きながらも笑みを浮かべる。
彼女はジャコーダーを振り払い、俺の蹴りを避けようとする。
しかし、俺は空中で体勢を変え、回転を加えた追撃を放つ。
その攻撃はレイの腹部に直撃し、彼女は後ろに吹き飛ぶ。
だが、すぐに立ち上がり、冷気を放ちながら反撃に出る。
「キィヒヒ!その程度じゃあたしには効かないわよ!!」
レイは両手から冷気を放ち、壁や床を凍らせていく。
その冷気はまるで生き物のように動き、俺とイプシロンを包み込もうとする。
「サガーク、音楽の時間よ」
イプシロンはジャコーダーを構え直し、再び鞭を振るう。
その鞭は冷気を切り裂き、レイの動きを封じ込める。
「ツカサ、今よ」
イプシロンの合図と共に、俺は再び跳び上がる。
空中で回転しながら、強烈なキックを放つ。
その一撃はレイの胸元に命中し、彼女は後ろに大きく吹き飛ぶ。
レイは壁に叩きつけられ、その衝撃で壁に亀裂が走る。
「くっ、なかなかやるじゃない・・・」
レイは苦しそうに息を吐きながら立ち上がり、冷気を放ちながら俺たちを睨みつける。
「キィヒヒ!でも、これで終わると思ったら大間違いよ!!」
レイは両手を広げ、屋敷全体を覆うような巨大な冷気を放つ。
その冷気はまるで巨大な蛇のように蠢き、俺とイプシロンに迫ってくる。
「・・・さて、どうするか」
「問題ありませんよ」
すると、イプシロンが、その手に持つジャコーダーを構える。
その形は、原点でのサガでも見た事のないジャコーダーの形態。
「既に、この冷気の魔力も把握したので」
それと共に、まるでオーケストラの指揮をするように振るう。
すると、こちらに襲い掛かろうとした冷気は。
なんと、反対にレイへと襲った。
「なっ!?」
それはさすがに予想外だったのか、レイはその冷気に飲み込まれる。
レイは冷気に覆われ、全身が凍り付いていく。
その冷気はまるで生き物のように動き、レイを完全に覆い隠す。
「くっ、なんて事・・・」
レイは凍り付いたまま倒れ込み、その体からは冷気が溢れ出す。
「キィヒヒ!どっどうなっているんだっ、こんなのっキングでもっ」
「サガークはとても賢いの、だから、こうしてあなたが操った魔力も正確に覚える事が出来るの。そこから私が精密に操れば、あなたの能力も操る事が出来るのよ」
「なっ」
それには、向こうのレイも驚きを隠せなかったようだ。
「だったら、最期は派手にやるか」『KUUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA FINAL KAMENRIDE DECADE!』
俺は、そのままコンプリートフォームへと変わると共に、既に使うライダーも決まっている。
「こっちは寒いんだから、さっさと終わらせるぞ」
『KIVA! KAMENRIDE EMPEROR』
それと共に、俺はその手に持つライドブッカーを。
そして、召喚したキバと共に真っ直ぐと向かう。
『FINAL ATTACKRIDE KI KI KI KIVA』
それと共に赤く染まった剣で、真っ直ぐとレイの腰にあるレイキバットを切り裂く。
それにより、奴の変身は完全に解除される。