ライダーとアナザーライダー。
同じ力を持つ者同士、その力は基本的に拮抗している。
俺の攻撃はゼータを攻撃し、ゼータの攻撃も俺を攻撃する。
その攻防は互角であり、その均衡は容易に崩れそうにない。
ガッチャードは、基本的に変身で力を貸してくれるケミーによって、その力は変化する。
そして、現在の姿であるスチームホッパーは優れた俊敏性と高い基本性能を持っている。
その戦いで、僅かに違いがあるとしたら、俺の持つライドブッカーを。
ゼータは、ガッチャートルネードを模した巨大な円形の剣。
それらの刃がぶつかり合う音だけがこの場に響く。
「…すぐに終わらせる」
その言葉と共に、俺はすぐにカードを装填させようとした時。
「ツカサの事は、誰よりも知っているから」「っ」
それと共に、俺に攻撃を仕掛けて来たのは。
「ホッパー!」
「こいつは、ホッパーマルガム!まさかっ」
突然、襲い掛かってきたホッパーマルガムの攻撃に、俺はすぐに防御する。
けれど、ゼータはすぐに追い打ちするように。
「ライナー!」
「その声からして、ライナーマルガムっ」
すぐに背後から迫り来る攻撃に、俺はライドブッカーを振るう。
それによって、ライナー・マルガムの突進攻撃は防ぐ事は出来たが。
「まだっ」「っ」
それによって出来た隙を、ゼータは見逃さなかった。
そのまま攻撃が直撃するが、俺はすぐに体勢を立て直して、その攻撃を受け止める。
「やっぱり強いねツカサだね」
「それが、アナザーライダーとしての力か」
「…そうだよ、ケミーではなく、マルガムと力を合わせるのが、アナザーガッチャードだよ」
そうしながら、ゼータは俺の方を見る。
「ツカサも知っていると思うけど、ケミーの数は101。私は彼らの力を借りる事が出来、そして、ツカサの持つライダー達の力も把握している。だからこそ」
そうしながら、俺を見る。
「ツカサが、どのライダーに変身しても、絶対に勝てる」
その言葉は、はったりではないのは、分かる。
「…だからって、負ける訳にはいかないよな」
「なんで」
そう、ゼータは俺を心配そうに見つめる。
「ライダーがなんで戦うか知っているか?」
「それは」
「その目的は様々だ、けれど、最も多いのは愛する人達を守る為だ」
そうして、俺は、その手に持つコンプリートカメンライザーを構える。
「あの時の、けれど、それで何が出来るの」
「…さぁな、けれど、ようやく分かった気がする」
俺は、そう言いながら構える。
「これまでの常識を超える事が出来るには、これまでの多くの出来事の積み重ねだって」
それと共に、俺はコンプリートカメンライザーを翳す。
そこには、俺の新たな姿を示すカード。
そして、装填すると共に。
『 DECADE! FINAL KAMENRIDE』
「これが、俺のコンプリートフォームだ」
それと共に、コンプリートカメンライザーの引き金を引く。
『LE-LE-LE LEGENDARY COMPLETE』
それと共に、変わっていく。
これまでと変わらないディケイドのマゼンダ。
そして、俺の上半身には、これまでの、俺が出会ったライダー達のカードが飾られた。
「その姿は、確か、レジェンドのっ」
「レジェンドってのは、俺の知らないライダーか、けれど、それも面白いかもな」
そうして、俺は構える。
「ここから見せるぜ、俺しか出来ないコンプリートフォームの力をな」