アナザーガッチャードこと、ゼータは倒した後は気絶した。
気絶したゼータに対して、俺は彼女を俺の太股の上に頭を乗せて、寝かせる。
硬い地面の上に寝かせるよりもマシだと思ったからだ。
その際に。
「なぜ、ディケイドの戦いを止めないのか」
そう問いかけてきたのはウィクトーリアだった。
彼女のその表情からは、何かを訴えかけるようだ。
「なぜって」
「ゼータ様と同じように、多くの者がお前の戦いを心配している。だからこそ、戦いを放棄するべきだと考えている者もいるのだ」
ウィクトーリアの言葉に、俺は頷く。
「確かにそうだな」
「ならば」
「だがな、そう簡単じゃないだろ」
そう答えると共に、俺はゆっくりと語り始める。
「俺の戦いは別に特別じゃない。ライダー達は皆、自分の大切な物を守るために戦っている。そんな彼らと同じように俺も戦っているんだ」
その言葉にウィクトーリアは沈黙する。
「何よりも、俺は少なくともゼータ達が幸せになって欲しい。その為に戦っているんだ」
「・・・それは、娘としてですか」
そう問いかけてきた。
「そうだな」
「ゼータ様から聞いた話だと、年齢は変わらないと聞いていますが」
ウィクトーリアの言葉に対して、俺は。
「・・・年齢と言っても、この身体は俺がライダーになってから成長していないぞ」
「それでは、本来の年齢は」
その言葉に対して、俺は少し考える。
「正直に言えば、ライダーになってから、戦っている間に自分の年齢なんて気にしていなかったからな。たぶん、30は越えているんじゃないか?」
「・・・その見た目で30歳以上ですか」
そうしながらウィクトーリアは俺を見つめる。
「何だ?」
「いえ、失礼しました」
「ならいいが」
そうしながら俺は膝枕をしているゼータを見つめる。
「だから、娘のようなこいつらを幸せにしたいんだ。もう、家族がいない俺にとってはなって」
俺がそう言っていると、なぜかウィクトーリアは苦笑いをしていた。
「・・・なんだ?」
「いえ、その、恋愛に年齢は関係ないと思いますので」
「何を言っているんだ?」
俺の質問に対し、ウィクトーリアは誤魔化すように話を逸らす。
だが、それ以上にウィクトーリアは話そうとしなかった為に、俺はため息を吐いてしまう。
「それで、とりあえずはオリアナ王国に行く予定だけど、この先に何かあるのか」
「えっえぇ、その通りです」
何やら、先程までの態度とはどこか違うようだが。
「この先で、ディアボロス教団が何かを行っているのを補足しました。なので」
「・・・それを調べる訳か」