ゼータの言葉に、俺は答える事が出来なかった。
「・・・恋愛か」
「そうだよ」
それに対して、俺は目を閉じる。
「ゼータ、俺はお前が思っているよりも、善人なんかじゃない。むしろ悪人の部類だと考えている」
「なんで?」
「俺は、これまで多くの人間を殺してきた。人々を守るという事で、怪人を殺してきた。時には、その結果で多くの悲しみを生み出してきたそんなろくでもなしだ」
だが、それに対して。
「なら、私達もろくでもないよ」
その言葉に、俺は目を見開いた。
「私もデルタもイータも、多くの人を殺めてきたよ」
その言葉に俺は目を閉じる。
「それでも」
「それでもだよ。ツカサといると安心できる。ツカサといると楽しい。だから好きなんだよ」
そう言われて、俺は言葉を失ってしまう。
「・・・その告白だけど、しばらくは無理だ」
「・・・なんで」
その言葉に対して、俺は正直に呟く。
「いきなり、娘から一人の女として見るのは、その、難しいだろ」
「・・・あーうん。そうだね。じゃあしばらく先にするから」
「はぁ?」
予想外の言葉に俺は驚くしかなかった。
そんな俺に対してゼータは言うのだった。
「・・・だったら」
それと共に、ゼータは、俺の方に寄りそう。
「ツカサが娘としてしか見れないなら、私の魅力を伝えるよ」
呟きと共にゼータは、俺にキスをする。
そのキスは、俺にとっては初めてのキスだろう。
ゼータからの思いを受け止めながらも。
「・・・どちらにしても、答えを出すとしたら、ゼインを倒してからだ」
「うん、分かった」
それと共に、ゼータは微笑む。
「だからさ、約束しようよツカサ」
ゼータは俺に語り掛けてくる。
「ツカサは私達を幸せにして」
ゼータは嬉しそうな表情を見せながら。
「・・・その時は、もしかしたら恋人じゃないかもしれない。それでも良いか?」
「ふふっ、長い間、待っていたからね」
そう言ったゼータの言葉を聞いて、俺もまた決して負けられない理由が一つ出来た。
「さて、さっさと遺跡に行くか。そこで何か手掛かりがあれば良いけど」
「そうだね」
ゼータの言葉と共に、立ち上がりながら、俺はそのままライドブッカーから一枚のカードを取り出して、ネオディケイドライバーに装填する。
そして、そのままマシンディケイダーを呼び出すと、俺達は乗り込む。
「それじゃ、行くけど、バイクで行く事は出来るの?」
「・・・まぁ揺れるからしっかりと捕まっておけよ」
その言葉を最後に、俺はそのまま走り出した。
真っ直ぐと、目的地である遺跡に向かって。