悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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城・潜入作戦

ローズ先輩との連絡手段を調べる為に俺は城へと潜入する事になった。

 

「・・・だけど、まさかコックとして侵入するとは思わなかったよ」

 

「まぁ、執事という役割は俺にはあまり向かないからな」

 

そう呟きながら、俺は一緒にいるゼータはそう呟く。

 

コックとして侵入した俺とメイドとして潜入しているゼータは厨房で仕事をしていた。

 

元々俺達は冒険者だったので料理人などやったことはないが料理長はとても良い人なので助かっているところではある。

 

「さて、ゼータ」

 

「どうしたのツカサ?」

 

「ローズ先輩と連絡を取り合える手段がないか探してくれ」

 

「了解だよ」

 

そう言って厨房から出て行くゼータ。

 

それを見送ると俺は仕込みを始める。

 

しばらくして料理が完成するとそれを給仕たちに持たせると俺は皿洗いを始めた。

 

この城には使用人が多く働いているため俺の仕事量は少ない方だがそれでも疲労は溜まってくるものである。

 

その為に、一緒に潜入しているデルタとイータの二人はメイドとして潜入している。

 

「・・・しかし」

 

ただ、問題もある。

 

「イータはともかく、デルタは目立つのが問題だ」

 

デルタは、基本的に強者にしか従わない上に、かなり馬鹿である。

 

故に、デルタは俺の料理を運ぶが、その料理をそのまま食べてしまう。

 

しかも、危うく城の調理器具を壊す事もあった。

 

そして、なぜイータは問題がないのか。

 

それは、そもそも問題行為が見つからないからだ。

 

イータは、基本的にサボる為に、目立たないようにしていた。

 

故に、誰かがイータを探そうとすると、誰も見つけられない。

 

「その点に関してはイータの方が優秀なのかもな」

 

俺が呟くと。

 

「何を話しているのですか?」

 

「いや、別になんでもないよ」

 

そう言いながら笑うと。

 

「ふふん、ボスはデルタの事を心配しているのです!」

 

デルタは嬉しそうに尻尾を振りながら言う。

 

「まぁ、当たり前だろ」

 

「むふぅ」

 

デルタはそう言うと俺の方に擦り寄ってくる。

 

甘える犬のような動作に対して、俺は呆れながらも、彼女を撫でる。

 

「けれど、どちらにしてもローズ先輩と連絡しなければならないけど」

 

「そう言えば、一つ気になった事があるです」

 

「気になる事?」

 

そう、俺が考えていると、デルタが何か呟く。

 

「なんだ?」

 

「ボスが探している奴の母親だっけ?その母親と変な男がベットで一緒に寝ていたです」

 

「・・・マジで」

 

「デルタが城を駆け回っていたら見たです!」

 

その言葉に対して、俺は顔に手を当ててしまう。

 

「なるほど、どうやら王がどうにかなった原因は、その母親という訳か」

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