デルタからの発言で判明したのは、王女の浮気。
その事を確かめる為に、俺達はデルタの案内のもと、その浮気現場を見ていた。
見ていたのだが。
「あっ」
「「「「あっ」」」」
そこにはなぜかシドことシャドウもいた。
しかも、ローズ先輩を連れて。
何事かと思って見てみると、ローズ先輩は嘔吐して気絶していた。
「・・・一応聞くけど、これは?」
「・・・なんか、悩んでそうだったから覇王コースに進んで貰おうとして、偶然見かけた母親の浮気現場を見せたら、こうなった」
「・・・そりゃ、普通こうなるよ」
俺とシドは、そのまま、三人に見えないように隠れながら言う。
「それで、これからどうするの?」
「どうするって」
「殺る?」
「いきなり、その選択肢が出るかぁ」
そうして三人の言葉を聞きながら、俺は思わず腕を組む。
「正直に言って、このまま殺しても問題は解決しないだろうな」
「だったらどうするの?未だにアーティファクトが見つかっていないのに」
「アーティファクト?」
「まぁ、今回の1件の重要アイテムのような物だ。なんか血が浮かんでいる指輪みたいな物」
「・・・あぁ、それだったら、僕、見つけたよ」
「マジで!」
俺は思わず叫んでしまった。
「誰だ!」
すると、その声に反応し、部屋の中にいた奴らがこちらを見た。
最も、ゼータが瞬時にスライムで作ったボールを投げて、二人共気絶させたが。
「まさか、そこまで読んでいたとは、さすがはツカサが最も警戒する人物」
「それで、その指輪はどこに?」
「・・・」
すると、シドは。
「落としちゃった」
「えぇ」
まさかの重要アイテムを落としてしまうとは。
「えぇ、ドジです!」
「いやぁ、ドジった」
「・・・けど、向こうはその事に気づいている素振りはない様子だから」
すると、イータは何やらカチャカチャとしていた。
俺達は全員が見つめていると。
「完成」
「おぉぉ」
器用な手先で完成させたのは、シドの説明にあった何やら気持ち悪い指輪。
「こんな感じ?」
「うぅん、まぁこんな感じだっけ?」
「それじゃ、適当に置いて、帰るか」
「デルタもお腹が空いた!ボスのご飯、楽しみにしている!!」
「はっ、今の「五月蠅いよ、馬鹿犬」ぎゃふんっ」
デルタのはしゃいだ声に、ゼータはスライムボールを投げる。
だが、デルタは反射的に跳ね返した結果、そのまま起きた王女に当たり、再び気絶した。
「とりあえず、見つかったのは良いけど、どうする?」
「・・・まぁ、これで良いか」
そうして、俺は懐から取り出したファイズフォンXを置いていく。