あの宗教のような奴らを始末した後、俺はガキ共を連れて、近くの洞窟へと入った。
そいつらは、かなり警戒している様子だったが、さすがにあんな吹雪の中でガキを放っておくのも、気に食わないので、連れて行く事にした。
幸いと言うべきか、洞窟はある程度休める環境でもあり、対応も難しくなかった。
「とりあえずは、てめぇらはさっさと寝ろ。喋るのは明日でも十分だ」
「十分だと言われても、こんな吹雪の中で」
「あぁ、別に死なないようにはしているだろ」
確かに、普通に考えれば、吹雪の中で寝るのは自殺行為ではあるが、幸い、俺には、それらを野宿する際には便利な能力を幾つかある。
それのおかげで、洞窟の中はわりと快適なはず。
「それとも、腹が減っているのか。まぁ、それだったら少しだけ待て。適当に「あの」あぁ?」
俺がそう立ち上がろうとすると、ガキが俺に話しかける。
「なんで、そこまで」
「・・・別に、ただ俺の為にやっているだけだ」
それ以上の理由なんてない。
何よりも、旅をしている最中で俺はそういう出来事に幾つもあった。
そして、救えなかった奴もいた。
中には子供もいた。
「けど」
「だから、ガキはそういうのを気にするな。それに」
俺はそう言いながら、頭を掻く。
「ある奴が言っていた。子供は宝物。この世で最も罪深いのは、その宝物を傷つける者だ。だから戦った。それだけの理由だ」
そう、俺は今でも思い出す奴の言葉をそれだけを伝えた。
「だったら教えて欲しい。ディケイドは一体、何者なんだ」
「・・・そんな事は明日にでも教えてやるよ。とにかくさっさと寝ろ。その後はお前らの親を探してやるよ」
「・・・父さん達は死んだ。私達を逃がす為に、あいつらと」
「・・・そうか、悪かった」
それを聞いて、俺は旅を続けているのに、そういうのも考えられなかったのか。
ため息を吐き、そのまま座る。
「とりあえず寝ろ。話は明日でも出来る。てめぇらガキから逃げる程、俺は弱くないよ」
「・・・さっきからガキガキって、言うけど、ディケイドは何歳なの」
「・・・さぁな、旅を続けていたら年齢なんてとっくに忘れたよ」
あの時、あの瞬間。
未だにこいつらのようなガキの時から、俺はディケイドになってしまった。
様々な世界で、様々な奴らと出会った。
道中は、嫌な思い出もあった。
正直、さっさと終わらせたいと思った。
そんな思いを馳せていたら、ガキ共は既に寝ている様子だった。
「まぁ、こいつらがせめて生活出来る所まで面倒だけは見てやるか」