眼前に現れたのは量産型のゼイン。
ゼインが持つ武器は、ゼロワンの世界のライダー達が持つ武器兼変身アイテム。
その特性故に、ゼインの変身アイテムである仮面ライダーゼインプログライズキーでの変身も可能出来る。
「さっきの奴らがっ増えたけどっ」
「数が増えただけっていう感じじゃないよね」
デルタとゼータは警戒しながら周囲を見渡す。
けれど、俺はこの光景を知っている。
「・・・なるほど、ネットワークと繋げて、一つになっているのか」
「・・・ネットワーク」
それに対して、イータが疑問に思い、俺に問いかける。
そして、その答えは。
「その通り、我らは全にして一」
「一にして全、我らは既に一人」
すると、本体と思われるゼインが、その手に持つカードを、そのままゼインドライバーに装填する。
『ファイズ、ブラスターフォーム!執行!ジャスティスオーダー!』
鳴り響く音声と共に、ゼインの手にはファイズブラスターを構えていた。
だが、それだけじゃない。
「っ」
量産型のゼインの手にもファイズブラスターを持ち、俺達に構えていた。
『Blaster Mode.Exceed Chage.』
そう、まさしく数の暴力と言える攻撃が迫る。
『WIZARD KAMEN RIDE MUGEN TANASHI』
それと共に現れたにはウィザード。
そのインフィニティスタイルをベースにロングコートがムゲン魂のフード付きロングコートに変化し、宝石部分が虹色に輝く。
俺はそのまま、真っ直ぐと構える。
俺達を囲むように、バリアが張られる。
仮面ライダーの能力の中でも、高い防御力を誇るライダー。
二人のライダーによって生み出されたバリアによって、ゼインの攻撃を防ぐ事は出来た。
しかし。
「これは、マズイかもな」
未だに周囲を囲むゼイン。
本来ならば一度きりのゼインの能力だ。
しかし、この数のゼインが一斉に発動させれば、それだけで脅威だ。
「諦めるのか」
そう、聞こえた。
だが、その声はおそらくはこの状況を楽しんでいるだろう。
けれど。
「諦める?笑わせるな。今の状況、有象無象よりも」
そうして、俺は、既にコンプリートカメンライザーに二枚のカードを装填する。
『GEATS KAMENRIDE GRAND』
「こっちも質と数を揃えるんだよ、だから協力しろ、シャドウ」「良いだろう」
俺は、その手に持つコンプリートカメンライザーから放った弾丸。
それと共に、その場に声の主であるシャドウがその姿を現す。
その弾丸は、真っ直ぐとシャドウへと向かって行く。
シャドウは、それに対して微動だせずに受け止める。
それと同時に。
『SET!GRAND!GEATS!』
鳴り響く音声と共に、シャドウが変身していたクロスギーツではなく、ギーツナイン。
だが、そのギーツナインは黄金の輝きに、身体の各部にはライダークレストが刻み込まれている。
それに対して、ゼインは。
「なっ」
それは、ゼインにとっても予想外の出来事だろう。
それに関しては俺もまた同じだ。
けれど。
「そうだな、これは俺だけじゃない力だからな」
それに対して、俺は笑みを浮かべてしまう。