シャドウがグランドギーツへと変身した時。
(正直、飛び出すタイミングを伺ってたけど、これはこれで良いかもしれないな。黄金ってのはなんだか陰の実力者っぽくはないけど、元々強かった陰の実力者がさらなる強化形態を得るこの展開もなかなかに良いじゃないか)
眼前の奴が何を考えているのか分からないが、何やら碌な事は考えていないだろう。
「・・・ギーツにはこれしか対抗は出来ないだろう」『ギーツⅨ執行!ジャスティスオーダー!』
鳴り響く音声と共に、ゼインは既にギーツの力を発動させる。
その背中から出てきたのは、ギーツの創世の力の証だろう青い光を放つ狐の尻尾。
そうして、ゼインはそのまま手に持ったギーツバスターを構えて、そのままシャドウ達に向かって襲い掛かる。
しかし。
「・・・遅いな」『ウィザード』
それと共に、シャドウは既に通り過ぎていた。
手には、ウィザードのアックスカリバーを既に持っていた。
同時に、シャドウが襲い掛かろうとしていたゼインは、全て切り裂かれていた。
「なっ」
「同じ力を持っていたとしても、使い手がこれでは意味はない」
ゼインは、それに戸惑うしかなかった。
それを見ていて、なんとなく察してしまう。
おそらくは、クロスギーツの力をシャドウが使いこなせたのは、皮肉にもギーツの変身者である浮世英寿と似ている部分がある。
「シャドウは、似ていたかもしれないな。けれど、負けていられないだろ!」
それと共に、俺はコンプリートカメンライザーを次々と装填していく。
『ZERO-ONE KAMEN RIDE PUTOTTRA CONBO』
『KABUTO KAMEN RIDE ULTIMATE FOME』
『DRIVE KAMEN RIDE COSMICSTATES』
それと共に、次々と装填していきながら、コンプリートカメンライザーの引き金を引く。
それと共に、デルタが身に纏ったのはゼロツー。
本来のゼロツーのアウタースーツに対して、プテラ、トリケラ、ティラノのライダモデルが3つ、装着されていく。
「おぉ!なんだかデルタにぴったりでかなり盛り上がるぞ!!」
それに続き、ゼータが纏ったのはカブト。
漆黒のカブトという事で、ダークカブトだと一瞬思ってしまう。
けれど、ダークカブトとは異なる青い瞳に頭部からはカブトのカブトムシ然とした角の他に、クウガのクワガタムシ然とした角の意匠が見て取れる。
「ふむ、これはこれで、使いやすそうだね」
ゼータの感想を呟きながらも、隣にはイータもまた変わった。
ドライブのタイプトライドロンの赤いボディから宇宙を思わせる青いボディに胸部がコズミックのモニター、手首にタイヤを装着していた。
「・・・色々と実験できそう。実験対象がいて、ワクワク」
場の雰囲気とは合わないイータの言動を見ながらも。
俺達は、眼前にいるゼインの集団を見つめる。
「さて、それじゃ、やらせて貰おうか」