そのディエンドが姿を現した事に、俺は見つめながら、警戒をする。
「さて、君との話は、そうだねぇ。邪魔なこいつらを片付けてから行うとしようか」
「片付ける?私達をか!」
インペラーは、そう言いながら、再びレイヨウ型モンスターに攻撃の指示を行う。
それに対してディエンドは。
「そうだね、君達程度」
ディエンドは、そのまま懐にあるカードを一枚、自身のディエンドライバーに装填する。
「こういうのは、案外、上手く行くんだよ」『KAMENRIDE ZORUDA!KAMENRIDE OUJA』
鳴り響く音声。
それと共に、ディエンドの前に現れたのは、仮面ライダーゾルダと仮面ライダー王蛇。
「「っ」」
「・・・」
ディエンドの能力。
それは、ディケイドの変身とは異なる召喚。
力だけを再現した仮面ライダーの分身を呼び出す事が出来る能力。
それを証明するように、現れたゾルダと王蛇は、まるで意思のない人形のように。
だが。
『ATTACKRIDE CROSSATTACK』
ディエンドは、そのまま新たなカードを装填する。
『FINAL VENT』
鳴り響いた音声と共に、ゾルダの前に現れたのは、巨大なミラーモンスター、マグナギガ。
その背中のジョイントにマグナバイザーの銃口を接続、待機状態に移行させる。
引き金を引くとマグナギガの各部装甲が展開し、前方広範囲にミサイルやレーザー、砲弾がドカドカと降り注ぐ。
着弾地点にいたレイヨウ型のモンスターは、全て吹き飛ばされていく。
そこにあった森も、全てが破壊されてしまった。
「・・・・なんだっこの馬鹿げた威力は」
それを見て思わず呟くインペラー。
「さて、君はそんな風に、油断していても良いのかな」
「えっ」
そう、インペラーの呟き。
それは、残酷な言葉となった。
ゾルダの攻撃によって出来た煙。
それを遮るように現れたのは。
『FINAL VENT』
「アサナ!」
インペラーの、その耳元に聞こえたのは、姉の、タイガに変身しているユウナの声だった。
その言葉の真実。
煙の中から出てきたのは、王蛇。
王蛇が、迫っていた。
そして、インペラーに向けて、王蛇が、その蹴りを放とうとしていた。
「くっ……」
回避しようと、咄嗟に体を捻るインペラーだったが……もう遅い。
すでに、王蛇の足は、インペラーを蹴り飛ばしていたからだ。
「ぐあっ!!」
地面を転がるインペラー。
「がっあぁ」
「そんなアサヒっアサヒっ」
そう、消滅しそうになるインペラー。
その姿を見ながら、俺は。
「・・・これ以上は」
「甘いね、君は」『FINAL ATTACK RIDE DI-DI-DI-DIEND』
鳴り響く音声と共に、ディエンドの。
その銃口は、真っ直ぐとタイガとインペラーに向けられていた。
何十枚もの光のカードが幾重ものリングを形成されていた。
「ばぁん」
その一言と共に、ディエンドの、その引き金は引かれた。
それによって、発射された弾丸。
いや、もはやそれは光線だと言っていいだろう。
凄まじい勢いで、二人に向かっていったのだ。
「うわぁぁ!」「うあぁぁあ!」
二人の叫び声が響く中、命中と同時に爆発を起こす。
爆風で木々が吹き飛び、地面が抉れ、クレーターのようなものが出来上がる。
そんな光景を見つめながらも、俺の体は震えていた。
「・・・」
「さて、これでやっと」
そのまま、奴はこちらに目を向ける。
「ゆっくりと、話をする事が出来る」