悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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彼の向かいたい先は

ガキ共と別れてから、様々な世界を渡った。

 

人間とほとんど同じ知能を持ったロボット、ヒューマギアがいるゼロワンの世界。

物語と表裏一体と言える、セイバーの世界。

人間の心の中にいる悪魔が実体化し、暴れるリバイスの世界。

未来から来た人間の力で、願いを叶える為に戦い合うギーツの世界。

そして、生まれ変わった俺の故郷と言えるジオウの世界。

その世界では、俺の存在は、消されていた。

 

「・・・考えてみれば、当たり前かもしれないな」

 

あの時、ジオウの世界で起きた出来事。

それは、破壊された世界を再構築する事。

だけど、その世界の再構築の際に、俺はいなかった。

元々、存在しなかった俺を、世界は取り込む事なく、再生した。

結果、ここは俺の故郷であるジオウの世界であって、ジオウの世界ではない。

全くの別の世界となった。

そして、俺の力も、また、本来の持ち主に返した。

返したのだが。

 

「ディケイドの力が無くなっていない」

「いや、無くなっているさ、あの時、俺が奪われたディケイドの力は、確かにお前から返して貰った」

 

そう言いながら、俺は再会した別の世界の存在である俺、門矢士は、そう告げながら、その手には白いディケイドライバーがあった。

 

「なら、なんで俺の手には、ディケイドの力が」

「確かに、始まりは俺の力があったかもしれない。けれど、お前は多くの旅を通じて成長した。その力は、もう俺のではなくお前自身の力だ」

 

それと共に、俺の手にはマゼンダ色のディケイドライバーがあった。

けれど、俺には。

 

「俺は、どこに向かえば良いのかなんて」

「本当にそうか?」

 

一瞬、その言葉に戸惑いはあった。

 

「ここに来る道中は、俺には分からない。けれど、お前は旅をした時に、本当に後悔はなかったのか」

「・・・」

 

それと共に、俺が思い出したのは、ガキ共の事だった。

俺は、基本的に一人しか旅をしていない。

正直に言えば、助ける為に一緒に行動していたガキ共といた時間は、俺にとって大切な時間だった。

けれど。

 

「捨てたような扱いをした俺を今更」

「そんなの、お前が決めるのか?」

「・・・あぁ、そうだな」

 

彼の言葉は自然と受け入れられた。

そんな気がした。

すると、目の前にオーロラカーテンが見えた。

その先には崩壊しかけた街と、巨大な時計。

 

「あれは」

「どうやら、ハンドレッドの奴ら、面倒な事をしているようだな」

「・・・俺は」

「お前は、お前の行くべき所へ行け」

「・・・」

 

それと共に、彼はその手にある白いディケイドライバーを腰に巻く。

俺もまた、それに背中を向かい合うように、眼前には別のオーロラカーテンがあった。

それと共に。

 

「「変身!!」」『KAMENRIDE DECADE!』

 

その音声と共に、俺達は、互いにディケイドに変身する。

それと共に、眼前にあるオーロラカーテンに向かって、俺達は歩き始める。




今作のディケイドの設定
今作の主人公のディケイドは、ジオウの世界でのアナザーディケイドの残骸から得た力を元に再構成されたディケイドとなっています。
最初は、ディケイドの力のみでしたが、旅を通じて、様々なライダーの力と共に成長していきます。その後、旅の果てに、『ディケイドVSジオウ』において死亡した士にディケイドの力を返却します。
その際に、彼自身の力であるマゼンダ色のディケイドライバーは残り、士の方には白いディケイドライバーになりました。
ガッチャード本編に出てきたディケイドは、どのように復活したのか疑問だったので、今作では、そのような内容にさせて貰いました。
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