悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

3 / 209
世界の違い

翌日の事だった。

ガキ共が起きる前に、ある程度の食料を確保して、俺達は食事を行った。

幸い、キャンプ飯の心得があり、そのまま食事を行った。

 

「とりあえず、腹は膨れたな。まず、お前達に聞きたい事はあるが、お前達は日本は知っているか?」

「日本?知らない、お姉ちゃんは?」「私も、知らないよ」

 

そう、二人共、嘘をついている様子はない。

その事から、この世界は他の世界とは、違うようだ。

数多くの世界を回ってきたが、そのほとんどが日本であった。

故に、今回の世界もまた日本だと思ったが、どうやら違ったようだ。

 

「それじゃ、次だ。悪魔憑きって、一体なんだ?」

「その前に、私からも聞かせて欲しい。そっちばっかり質問するのは不公平だから」

 

そう、少女は警戒するように、尋ねてきた。

ふむ、なるほど、道理ではあるな。

 

「まぁ良いだろう、好きな事を聞け」

「・・・それじゃ、ディケイドも悪魔憑きなの」

「違うな、悪魔とは言われているが、悪魔に憑かれた事はないな」

「そういう意味じゃないけど、それじゃ、悪魔憑きが知らない程の遠い場所から来たのか」

 

そう、少女は僅かな情報だが、知られたようだ。まぁ、知ったとしても、大して痛くない。

常識的に考えれば、別の世界から来たとは考えられないからな。

 

「それじゃ、お前の話の続きだ。お前の言う悪魔憑きって一体何なんだ?」

「ある日突然、女性の身体が腐りだして死ぬ奇病。発現した患者は例外無く体が崩れて醜い肉塊になり果てるんだ」

「・・・」

 

その言葉を聞きながら、俺はある考えを巡らせた。

少女を治す際、リプログラミングを行った際に、感じたのは病気というには可笑しな部分が多かった。

おそらく、あの現象に一番近いのをあえて言えば、鎧武の世界のインベスに近い。

インベスは、ヘルヘイムの森の果実には他の生物の体組織を変異させ、インベスへと変える。

それを考えれば、悪魔憑きというのは、もしかしたら何か別の生き物に変える途中だったかもしれない。

 

「まぁ、どちらにしても、面倒な奴が絡んでいるな」

 

それだけで、ある程度は理解出来た。

 

「さて、次の質問はなんだ?」

「・・・ディケイドは」

 

すると、弟の方がゆっくりと俺に尋ねる。

 

「ディケイドは、なんで助けてくれたの?」

「あえて言えば、気まぐれだ」

 

そう、答えるしかなかった。

 

「・・・とりあえず、さっさと雪山を降りるぞ」

「うん、けど、ここからじゃ村までは」

「まぁ良い、ガキ共。これは黙って秘密にしておけよ。文明レベルがあまりにも違い過ぎるからな」

 

そうして、俺は、ネオディケイドライバーをそのまま腰に回す。

同時に、俺は眼前に、愛用のバイク、マシンディケイダーを呼び出す。

 

「えっ、それって、何?」「見た事がないけど、馬?」

「ある意味、間違っていない。けど、少し違うぞ」

 

そうして、俺は、ネオディケイドライバーを開く。

そして。

 

『ATTACKRIDE Tridrone TYPE WILDE!』

 

鳴り響く音声と共に、マシンディケイダーの形は変わる。

その形は、先程までのバイクではなく、巨大な黒い車。

トライドロンへと変わる。

 

「これは一体っ」「すごいっ!」

 

それを見て、驚きを隠せない様子だった。

 

「さっさと乗れ、ガキ共。さっさと下に降りるぞ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。