悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

33 / 209
一枚岩ではないシャドウガーデン

シャドウガーデン。

それはディアボロス教団に対抗するという名目で立ち上げた地下組織である。

 

「それで調査の結果はどうなの」

 

その中でもシャドウガーデンの中でも別格の実力を持つ七人の幹部である七陰。

彼女達の中でもリーダー格であるアルファは、少し頭を悩ませていた。

そんなアルファの質問に答えるように七陰の一人であるベータは質問に答えるように口を開く。

 

「ここ最近になって、教団の動きが怪しくなっています。何よりも怪しい男の活動も報告されています」

 

ベータは、その報告と共に、その人物に関する情報を纏められていた。

最近になり、現れた謎の人物。

これまで幾度となく調べても、その情報はあまりにも少なすぎた。

今回のアレクシア王女の誘拐事件に大きく関わっていると考えられる人物であった。

 

「これらの情報を統合すると、おそらくはハンドレッドの者だと推測されます」

「ハンドレッド、厄介ね」

 

ハンドレッド。

それは、この世界とは異なる時空から来るとされる謎の組織。

ディアボロス教団以上に謎の存在であり、彼らが異なる世界から来ている事に関しては、僅かに出会った少年ことツカサから聞いた事によって、理解していた。

同時にアーティファクトに匹敵いや、それ以上の代物である仮面ライダーを使っていた。

活動を始めた2年間。

ハンドレッドとの戦闘は僅かだが行われた。

そのどれもが、シャドウガーデンが全滅しても可笑しくない敵だと認識していた。

 

「シャドウがいなければ、本当に終わっていた。私達もまだまだだと分かっているつもりだけど」

「今回、この男がもしもハンドレッドならば」

「シャドウも動くでしょう。けれど」

「はい、それ以上にここ最近のデルタの行動です」

 

そう、シャドウガーデンは決して一枚岩ではない。

それが最も大きいのは、七陰である。

この七陰の面々の内、3人。

彼女達の目的は、シャドウガーデンの目的であるディアボロス教団の殲滅以外にもう一つの目的。

 

「ディケイド、彼に会う事ね」

「出来れば、彼女達の願いを叶えたいですが」

「異なる世界に行く方法は、それこそハンドレッドしかない。だからこそ、基本的にハンドレッドが現れた場合は、そちらを優先してしまう所がある」

 

シャドウガーデンの中には、その行動に対して疑問視を持つメンバーは多い。

シャドウに心酔している面々も多い為に、それを蔑ろにしている所が反感を持っている。

そして、そのメンバーの一人であるデルタ。

彼女達の名前は、元々なかった。

故に、シャドウが付けた名。

それもまた、彼女達自身は仮の名だと思っている。

 

「本当の名前をディケイドに付けて貰うまでか」

「今回の1件がハンドレッドに関わりがあると聞いた時から、その行動は激しいです。出来れば目立つ行動はして欲しくないですが」

「無理かもしれないわね。どちらにしても、今はディアボロス教団と騎士団、それにハンドレッドの調査が優先よ」

 

未だに囚われられているシャドウ。

そして、姿が見えないハンドレッドの男。

それに対して、警戒しながらも。

 

「それにしても、この子は一体、どこに消えたのかしら」

 

そう、未だに姿を消したツカサが、どこにいるのか。

アルファは、ただ始まりの時までに準備を進めていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。