彼女達は強くなる為に行動をしていた。
2年の歳月。
デルタ達は、ディアボロス教団とハンドレッドと戦った。
戦って、戦って。
何時、ディケイドの元に行けるのか。
何時、強くなれるのか。
焦りだけが重なる。
頭の悪い彼女にとって、2年の歳月。
強くなる為に必死にしていたから、頭の中にある彼の顔が朧気になっていた。
だからこそ、何度も。何度も。
想い出の中にある彼を忘れないように必死にしていた。
そんな時だった。
「えっ?」
デルタにとって、それは本当に偶然だった。
アルファからの指令があった。
『最近になって、ディアボロス教団が動きだしているわ。その際にハンドレッドだと思われる男も動いているわ。その男の調査を頼むわ』
その指令を受けて、デルタはその男の臭いを嗅いでいた。
だが、その際に、デルタは、偶然だが、確かに嗅いだ。
「ボスの臭い」
間違えるはずがなかった。
ディケイドがいた。
その事に、デルタはすぐに走り出した。
臭いが消えないように追った。
だからこそ、それを偶然、見る事が出来た。
「ボスっいた!!」
屋根の上で、彼を、ディケイドがツカサがいた事に。
ツカサがいた事に、デルタは笑みを浮かべていた。
同時に見ればツカサは、騎士団から追われていた。
騎士団の強さは大した事がなかった。
だからこそ、ツカサは面倒臭そうに逃げているのが見えた。
だから。
「待って!」
それよりも早く、ツカサの所へと飛び込もうとした。
だが、ツカサは、既にドアを開けた。
ドアの向こう側に。
デルタは、すぐにドアを開けた。
だけど、その先には、ツカサはいなかった。
臭いも、まるでその場から消えたように。
「ボスっ」
せっかく会えたのにいなくなった。
それで寂しさもあった。
だからこそ、なんでまたいなくなったのか。
すると。
『なんというか、お前を見ていると、あいつらを思い出す』
『思い出すって、何を?』
『時の電車に乗っている奴らの事、あぁ、電車と言っても分からねぇか、とりあえず汽車だな』
『汽車?時の汽車になんで、思い出すの?』
『そこにいる奴らが色々と騒がしいからな、このチケットを、時計が同じ数字になった時に行ける汽車にな』
『ボスは乗っているの?』
『面倒な奴らから、逃げる時にはな』
この言葉を思い出し、デルタは周囲にある時計を見つめる。
その時計には、その時に言った同じ数字が並んでいた。
だからこそ、騎士団から逃げる為に、汽車に乗ったのを、理解した。
それと共に、デルタは、騎士団から、何かの臭いを感じた。
「ハンドレッドっだとしたらボスはあいつらを追って!」
デルタは、それを理解した。
頭の悪いデルタでは、ボスを探すのは難しい。
臭いを辿っても、すぐに消えてしまう。
ならば、ボスが追っている獲物を狙えば、出会えるはず。
「ボスが狙う獲物を、デルタが狩る!狩れば、デルタは強いと証明されて、一緒にいられる!!」