ハンドレッドに関する手掛かりは、ほとんどない状態だった。
この世界に、どこまで奴らの手が広がっているのか。
それを詳細に知らない俺にとっては至難の業だった。
それと共に、現状の俺は指名手配をされている為に、動きも派手に行う事は出来なかった。
デンライナーと交互に行き来しながら、地道に手掛かりを探すしかなかった。
けれど。
「こうして、お前が派手に動いてくれたおかげで、見つける事が出来たぜ」
「ぐっ」
眼前にいるルシファーに変身しているハンドレッドを睨みながら言う。
その音が聞こえたのは偶然であり、俺がそこに辿り着けたのは奇跡だろう。
そして、既に戦いが行われており、ルシファーは謎の女と戦っていた。
けれど、ルシファーのその能力に苦戦をされており、彼女は倒れていた。
そして、俺が見つめた先に見えたのは、黒い服をその身に纏った女性。
「・・・」
年齢としては、おそらくは高校生ぐらい。
俺が探しているガキと特徴が一致はする。
だが、たった2年で、ここまで成長はさすがにしない。
それこそ、千翼のような特例がない限りは。
だけど。
「ここで死なす訳にはいかないよな」
「何をごちゃごちゃ言っているんだぁ!!」
それと共にルシファーは、その身体からナノマシンによる攻撃を行った。
身体から離れたナノマシンの色は、白く、そのままこちらに向かって、槍のように襲い掛かる。
俺は、瞬時に近くにいた女性を抱き上げると共に、その場を離脱する。
こちらを迫る攻撃。
だが、その攻撃が来る前に、俺は既に跳び上がっていた。
「っ!」
地上へ。
飛び出すと共に、こちらを見ていたのは、おそらくはこの世界の騎士団だろう。
赤い髪の軍服に、身の丈を越える程の大剣を持った女性。
そして、俺が今、抱えている女性と同じ黒い服を身に纏っている金髪の女性。
2人の女性が見えており、俺はそのまま金髪の女性の方に近づく。
「おい、あんた、この子の仲間か」
「デルタっ」
すると、その女性は、彼女の名を呟いて、驚いた様子だった。
それと共に、俺は、その女性に預ける事にした。
「悪いが、その子を頼むわ。俺は少し片付けないといけない事があるから」
「片付けるって、まさか」
そうしながらも、俺は首を振りながら、そのまま進む。
「待ちなさい、あなたは一体」
「俺か?俺は通りすがりの仮面ライダーだ、とりあえず、そこから離れていろ」
「離れるって何を」
「面倒な奴が来るから」
それを合図に、地下から這い上がるように、次々と白い槍が這い上がるように現れる。
見ると、周囲にいた全員が、驚きながらも、ルシファーはその姿を露わになる。
それを見た彼女は。
「悪魔」
そう、赤い髪の女性は呟く。
ある意味、間違っていないだろう。
「ぐっ、殺す!!」
「全く、力だけで悪意を利用しようとしたツケだな」
元々、ルシファーは、仮面ライダーゼロワンの世界の悪意の存在。アークから派生したライダー。
ハンドレッドは、それを模造して作りだしたが、その副作用も抑えている。
だが、俺が変身したアークワンの影響により、その副作用が大きく膨れ上がった。
よって、今の奴は悪意によって完全に支配されている。
「お前を止められるのは、ただ1人、この俺だ!」
その言葉と共に、既に走り出した。
ルシファーは、その手にあるアタッシュアローをこちらに向けて、そのまま放った。
俺は手に持ったライドブッカーで、その矢を斬り裂きながら、そのままルシファーに向かって、跳び蹴りを食らわす。
「ぐぅ!!」
本来ならば、ナノマシンによる再生で、身体のダメージは無効化される。
だが、その強化された性能によって、ナノマシンが受けたダメージは本体へと完全に伝わる。
つまり、今の奴はナノマシンで分離させれば、そのまま身体が引き千切られたような痛みが襲う。
だからこそ、先程よりも、多様する事は出来ない。
俺は、そのまま周囲の建物を踏み台にしながら、確実にルシファーを斬り裂いていく。
「見えない、あの仮面ライダーと名乗る男の動きがまるで」
そうしている間にも、俺の手には既にカードを持ち、そのままネオディケイドライバーに装填している。
『FINAL ATTACK RIDE ZE ZE ZE ZERO-ONE!』
その音声と共に、俺はそのままルシファーに向けて、拳を振り上げる。
宙に浮いたルシファーを上に見上げながら、そのまま俺は真っ直ぐと蹴り上げる。
リ
ア
ラ
イ
ジ
ン
グ
インパクト
その跳び蹴りは、真っ直ぐとルシファーを貫く。
それと共に、ルシファーの叫び声で、その勝負は決した。