ルシファーを、そのまま上空に打ち上げるように蹴り上げた後、俺はそのまま地上へと降り立つ。
降り立つのに合わせるように、上空にいたルシファーは、そのまま爆散。
それと共に、俺の姿もゼロワンの姿からディケイドの姿へと戻った。
「あなたは一体」
「言っただろ、通りすがりの仮面ライダーだって」
俺は、そう名乗ると共に周囲を見渡す。
先程までの騎士団が、俺に対して警戒をしている。
向こうからしたら突然現れた謎の存在だ。
「あなたには聞きたい事がある。先程の存在は一体なんですか、何よりも仮面ライダーとは一体」
「そうだなぁ、説明すると複雑だが、あえて言えば、仮面を被った異形の存在とでも言おう」
「それは」
「悪いがこれ以上は言うつもりはない。こっちも少し忙しいんだ。あんたらの相手をするつもりはない」『ATTACKRIDE INVISIBLE』
それだけ言い、俺はこの場から去って行った。
一瞬で姿を消した事に対して、奴らは驚きを隠せない様子ではあった。
だが、俺はすぐにその場を去った。
先程まで、あそこにいたルシファーは、おそらくは実行犯ではなく、裏で動いていただけのハンドレッドの構成員だろう。
だからこそ、まだアレクシアを攫った張本人はどこかにいる。
そいつを探す為に、俺はその場から消える。
「さて、さっきの奴は地下にいた。奴がなぜ地下にいたのか分からなかったが確かに地下を探せば、何か手掛かりがあるかもしれないな」
そうして、俺は既に地下で、鎧武へと変身をしていた。
その姿はジンバーピーチであり、目的としては探索。
これまでの捜索では、ジンバーピーチだけでは手掛かりが少なかったが、現状、敵は謎の集団との戦いで混乱している。
つまりは、そこから逃げ出そうと動く足音が聞こえる。
だからこそ、俺は周囲を、ジンバーピーチの聴力で探る。
その最中。
「っ」
その耳に届いた音。
それは何かの戦う音だった。
そして、聞こえて来たのは。
『DARKNESS BOOST X GEATS READY FIGHT』
「・・・ちっ、またかよ」
それと共に聞こえてきたのは、変身音。
それと共に、その変身したライダーの正体もすぐに分かった。
「クロスギーツ」
まさか、ハンドレッド側のライダーで、面倒な奴が現れるとはな。
そう考えながらも、俺はディケイドの姿へと戻り、そのまま向かった。
そこにいたのは、まるで怪物みたいな姿となっているゼノン。
そんなゼノンに対峙しているのはクロスギーツであり、その後ろにいるのはアレクシア。
一見、アレクシアを攫ったクロスギーツに戦っているゼノンの構図に見える。
だが、アレクシアは、クロスギーツではなく、ゼノンの方を敵視しているように見ている。
「さて、これは一体、どういう状況なんだ」
「またっ新手っ」
俺の声に反応するように、アレクシアはこちらを見る。
それと共に、その場にいた全員で膠着状態が生まれた。