俺はその手には、武器を持たずに素手の状態でこちらに迫るゼノンを見つめる。
ゼノンの剣がこちらに向かって、真っ直ぐと振り下ろされる。
だが、あまりにも見えすぎる剣の軌道は簡単に避ける事が出来た。
それが気に食わなかったのか、ゼノンはすぐに次の一撃を放つ。
だが、その攻撃も遅い。
避けながら、今度はこちらから攻撃を繰り出す。
狙うは、カウンターによる反撃。
拳を握り締めて、そのまま相手の顔面に向けて殴り飛ばす。
それと同時に、相手が持っていた剣を奪い取る。
「ぐっ」
そう、ゼノンはこちらを睨んでいる。
だが。
「お前、それでよくもまぁ自慢出来たな」
「何をっ!」
そう、俺は手に持っていた剣を、そのままゼノンの地面に投げ返す。
「舐めているのか!」
「あぁ、舐めているさ、なぜならば、モンスターの力も十分に使いこなせていないのだからな」
それと共に、俺は既に別のカードを取り出し、ネオディケイドライバーに装填する。
『FORMRIDE GEATS MONSTER!MONSTER READY FIGHT』
鳴り響いた音声と共に、俺の上半身と下半身にあったアーマーは消える。
代わりに、ゼノンが身に纏っているモンスターと同じアーマーを、俺はそのまま身に纏う。
「なっ、俺と同じ!」
「デザイアドライバーはセットしたバックルに対応した拡張装備を展開・実装してライダー達の戦闘力を向上させる」
「だからっ」
そう、ゼノンはそのまま剣を持ったまま、こちらに向かって再び襲い掛かる。
対して、こちらは素手。
だけど、先程と同じく簡単に避ける事が出来る。
そして、モンスターによって身に纏う事が出来たグローブで、そのままゼノンにカウンターの拳を喰らわせる。
その威力に耐え切れず、ゼノンは地面を転がるようにして吹き飛ぶ。
それに対して、俺は追撃を行うために走る。
対するゼノンの方も何とか立ち上がり。
「はあぁぁぁぁ!!」
再度、こちらに剣で薙ぎ払う。
だが、それよりも早く、俺は腰にあるケータッチ21を軽く回すように撫でる。
『REVOLVE ON』
それと共に、俺は輪状の「リボルブリング」に包まれ一旦空中に浮いた後、マスク部分が一旦外れて頭部が引っ込み身体が時計回りに180度回転。
「なっ」
そのままリボルブリングに、ゼノンの剣は弾かれる。
再び出てきた頭部にマスク部分が装着されると共に、俺はそのまま脚に入れ替わった膝で、瞬時にゼノンを蹴り上げる。
「がはっ」
それによって吹き飛ばされていくゼノン。
「お前は、最初から戦い方が間違っているんだよ。拳で戦う姿のそれにわざわざ剣で戦ったら、その仮面ライダーの姿の意味はないだろ」
俺はそう呟く。
「借り物の力ではある。だが、お前はそれを最強だと思うか?」
「最強、笑わせるな」
シャドウからの言葉に対して、俺は思わず鼻で笑う。
「俺の力はライダー達から借りた力だ。力は最強かもしれないが、俺自身は最強じゃない。だが、それでも」
そう、俺はゼノンを見る。
「俺は、彼らに恥じない戦い方をするだけだ」
「・・・そうか、ならば」
そう、シャドウはこちらに来る。
その手をあげていた。
その意味は、どういう意味か分からないが呆れながらも。
「我の力も見せよう」
「そうかよ」
そのまま俺はハイタッチをする。
まるで、それは交代を意味するように。
それと共に、俺は既にギーツの姿を解除し、元のディケイドへと戻る。
「さてっと、俺はさっさと帰らせて貰うぞ、まったく」
「帰るって、彼は」
「もう、終わっているよ」
それと共に振り返ると、そこには身体から、魔力が溢れ出す。
黒いマントは、紫色に変わっている。
なるほど。
「ギーツから奪っていた力の部分を自身の力で補っていた訳か」
「アイ」
それは、ある意味、これまでのハンドレッドとは違う。
「アム」
未だにその底を知れず、奴が未だに何を考えているのか分からないが。
「アトミック」
ハンドレッドよりも面倒な奴だとは、理解出来た。
その瞬間、奴の身体から溢れ出る紫色の光は、周囲を巻き込み、爆発した。
それらは、戦いの終わりでもあった。
独自設定
今作でのディケイドに関してですが、平成2期以降からベルトと連動した複雑な動きが多くありました。
それに対応する為にケータッチのタッチ画面から、それらの操作を行える設定とさせて貰いました。
今回のギーツのようにリボルオンや大型ではないバックルの装填。
オーズでは、コンボではない亜種の組み合わせ、フォーゼのスイッチなど。
それらをカードではなく、タッチ画面でのケータッチで行います。
また、ケータッチで直接見なくても、ディケイドの仮面の端にて、それらが表示される設定となっております。