ルーナ商会を前身とするシャドウガーデンのフロント企業であるミツゴシ商会。
ミツゴシ商会の建物の一室にて、シャドウガーデンの幹部である七陰の内、5人が集まっていた。
その会議の内容は、数日前に起きた事件に関してだった。
「今回の1件で、裏を引いていたと思われるゼノンは既に死亡したと思われます」
「ゼノンに関しては、全ては彼の計画通りだと考えても良いわ、けれど今回話し合う内容は」
「ハンドレッドに関してですよね」
それと共に七陰の1人であるイプシロンは、その話題を出した。
「えぇ、今回の1件、ゼノンと共に行動していたと思われるハンドレッド。ゼノンにもまた仮面ライダーの力を与えられていたわ」
「仮面ライダーに関しては、我々でもまだ未知な部分が多くあります。その事も含めて、現状ではイータの研究から、こちらでも仮面ライダーの力が使えるようになれるのが良いのですが」
「それ以上に、今回のハンドレッドの1件によって、再び姿を見せたディケイドが気になるわね」
そのディケイドの名前を聞くと、会議室の中で落ち込んでいたデルタがびくりっと反応した。
「ディケイドの強さ。間近で見たけど、はっきり言うと、シャドウと渡り合う可能性がある存在だと感じたわ」
「そこまでの強さが」
この場において、アルファの発言に関しては、シャドウの強さを絶対視している面々からしたら、少し信じられないような内容ではあった。
ただ1人を除いて。
「ボスは最強なんです!シャドウと互角に戦うのは当たり前です!けれど、けれど、デルタはまだ全然弱くて、また」
そう、デルタは再び負けた事に対して、落ち込んでいた。
そんなデルタの様子に、ベータ達はどう声をかけたら良いのか分からなかった。
その中でアルファは。
「ディケイドの目的に関しては分からない所が多いわ。少なくとも、ハンドレッドと敵対関係である事を考えれば、そのハンドレッドと組んでいるディアボロス教団と敵対していると考えても良いわ」
「何よりも、聞く限りだと、仮面ライダーに関する知識は、私達や主様よりも多く所持している。彼の協力を得る事が出来れば良いのですが」
「問題は、そのディケイドの居場所に関してですね」
現在、シャドウガーデンはディケイドの居場所を突き止める事に専念していた。
ディケイドに関しては、イータの記憶を元に、2年後に成長したと思われる絵が各自に渡されており、それを元に捜索されていた。
「ボスを探して、見つけても、デルタはまた、置いて行かれて」
その中で一番に、会いたがっていたデルタは未だに元気を出さなかった。
アルファは、それを見つめながら。
「デルタ、彼は決してあなたを見捨てないわ。なぜならば、あの時にディケイドはあなたを助けたわ」
「けど、ボスはまたデルタを置いていって!」
「それで、あなたはこのまま別れていたいの」
それを聞いたデルタは。
「嫌だ!」
「だからこそ、見つけるのよ。大丈夫よ、だって、私達に会わすまで、あなた達を護った彼よ」
「・・・分かった!デルタは、今度こそボスと会って、一緒にいる!」
それと共に、デルタは、勢い良く部屋から出て行った。
「よろしいのでしょうか?」
「大丈夫よ、何よりもシャドウも、この事は分かっていたわ、何よりも」
そうして、アルファは、デルタ以外にも、ディケイドに信頼を寄せるメンバーの事を思い出す。
「大切な人に会えるかもしれない。その気持ちは決して無碍にしちゃいけないから」