アレクシア王女の誘拐事件から数日後。
俺はとある場所に呼び出しを受けていた。
アレクシアの誘拐自体、俺は無罪である事は、証明された。
だが、その俺は、とある人物に呼び出されていた。
「それで、なぜ、俺のような不良学生を?アイリス様?」
そう、俺を呼び出した人物であるアイリス・ミドガルに目を向ける。
余り大きくない部屋だが最低限の物は揃ってそうだ。
中心の机にはアイリス王女が座っていて、その近くにはヒゲ面のオッサンと青年が居た。
二人の男から、服装を見た感じ騎士団であるのは、分かる。
それと共に、俺を警戒している様子なのは、分かる。
「今回の主犯であるゼノン・グリフィ。学園の剣術指南役だった男です。彼はディアボロス教団の信徒でした。そんな彼が、捕らえようとした際に、君はその場からすぐに逃げ出しました。
騎士団へと駆け込む事なく、そのまま逃げたのは、一体」
「・・・あぁ言う奴の目は旅での経験で多く知りましたからね」
「旅、確かにあなたに関しては、どういう訳か推薦があって入学していたようだけど、その前はどこに」
「色々ですよ」
そう、説明しても理解されないと思い、俺はあえて口にしない。
「・・・そう、ならば、本題ね。ツカサ・カドヤ君。君に、私が設立する騎士団に入って欲しいのです」
「理由を聞いても?」
俺は、そう、問いかける。
「私達は、これからディアボロス教団。そしてそれに敵対しているだろうシャドウガーデン。さらには、謎の仮面の戦士達。彼らに関して、調査を行う際には、信頼出来る者達と共に、私達にはない視点と考えを持つ人物が必要だと考えた」
「今回の1件で、ゼノンから逃げていた君の行動を見て、これからの戦いにおいて君の力が必要だと判断した。どうか、力を貸してくれないか」
そう、俺の方に頭を下げていた。
それに対して、俺は腕を組み、少しだけ考える。
「・・・普段、俺自身の目的を最優先するならば」
「目的?それは一体」
俺の言葉に対して、アイリスは少しだけ警戒するが。
「ガキを4人、探している」
「子供ですか」
その言葉に、少しだけ目を丸くした。
「ちょっと事情があってな、俺から一方的に別れてしまった。都合が良いかもしれないけど、あいつらに会って、罪滅ぼしをしたい。それを優先させるならば」
「・・・ふふっ」
「んっ」
その言葉に、アイリスは少し笑った。
「ごめんなさい、けれど、了解したわ。その条件ならば」
「そうか、まぁ、それだったら良い。けどまぁ、これもついでだし、失礼だけど良いが?」
「何かしら?」
俺はそのまま、こちらを見る。
「アイリス王女、あんた、このままじゃいずれ後悔する事になるぞ」