シャドウガーデンと名乗る奴らからの襲撃。
単純な言葉しか喋れない事もあり、洗脳されている可能性も考慮しての調査を行う事にした。
だけど。
「アーティファクト?」
「えぇ」
現在、『紅の騎士団』の最優先事項─、それは『シェリー・バーネット』という女子生徒の護衛だ。
王国随一と名高い頭脳を有しているシェリー。そんな彼女に、アイリス王女はとある『アーティファクト』の解析を依頼したらしい。
その『アーティファクト』はアレクシア王女誘拐事件の際に、『教団』の施設から押収した物という話だ。
「はぁ、アーティファクトか」
「えぇ、未だに謎が多いですけど、ここから仮面ライダーに関する事などが分かる可能性があると思いますが、ツカサ君は何か知っていますか」
そうして、俺はそのままアーティファクトを見つめる。
アーティファクトの形としては、赤い瞳という気味が悪いものだ。
これまでの巡ってきた仮面ライダーの変身アイテムで似ているとしたら、あえて言うならば、ゴーストのゴーストアイコンに似ている
けれど、それとは違う。
「・・・なんというか、これ単体で使えるかどうか分かりませんね」
「もしかして、二つあると考えているんですか?」
すると、俺の意見を聞いて、そこで一緒にいたシェリーがこちらに話しかけてきた。
「まぁ、旅人としての経験だけどな。例えば剣だけど」
俺は、剣を見せる。
「剣は単体としても武器として使えるけど、普段の生活で使うには不便だ。けれど、鞘がある事で、そこに仕舞えば、日常生活で過ごせるようになる。
こいつ自体が、どんな能力があるのか分からないけど、単体だけでは意味がないのかも」
「なっなるほど!確かにこれまではこれ単体だけで考えていましたが、二つの物を合わせた事を想定して考えれば、その可能性は広げられます!」
そうしながら、シェリーは、そのまま調べ始めた。
その様子を見て、俺は。
「・・・なんか思い出すな」
「思い出すって、何がですか?」
「探しているガキの1人で、こういう好奇心が旺盛な奴がいたからな」
「そうなんですか」
懐かしさと共に、俺は思わず頬を緩めてしまう。
それと共に、俺はふと思い出す。
「・・・なぁ、確認したいけど」
「なんでしょうか?」
「アーティファクトって、この世界では珍しいですよね」
「まぁ、そうですね、けど、なんでそんな事を」
アイリス女王から確認が取れる。
そして、俺は腕を組みながら、冷や汗を掻く。
「・・・あいつ、来なければ良いけど」
それと共に、俺の脳裏に思い浮かべたのは、こういうアーティファクトなどのお宝を狙う厄介な怪盗。
そいつが来る可能性に頭を痛める。
本当に、ハンドレッドよりも厄介な奴が。