仮面ライダーエボル。
それは、数多くのライダーの中でもかなり危険な存在。
エボル自身が変身しなくても、ブラッド族という種族の力を自在に操る事以外にも、星を滅ぼす力をも持つ。
故に、エボルに打ち勝てたビルド達の状況はまさしく奇跡に等しい。
そんなエボルに、イータが今、変身した。
「イータ、意思はあるのか」
俺は疑いながらも、イータに尋ねる。
眼前にいるイータが本当に、イータなのか。
もしも、エボルならば。
いや、ブラッド族ならば。
そう尋ねると。
「何を言っているの、ディケイド?今更、それにこのドライバーに関しては、未だに知らない事が多いから、後で教えて欲しい」
そう呟いたイータの言葉に、嘘はないだろう。
実際に、ハンドレッドは、過去にアークドライバーを複製した事もあり、その際には本来ならば存在するはずのアークの意思がなかった。
そこから考えても、エボルドライバーとあのフルボトルだけを造りだしたハンドレッドから奪い取った。
そう考えるのが妥当だろう。
「ははぁ、少し驚いたけど、それだけかい?」
「・・・ディケイドは、目的の物を。私はこいつを潰す」
その言葉と共に、イータは一瞬でディエンドの前に移動する。
それらの動作は、まるで見えなかった。
まさか、エボルXの力はブラックホールフォームと同じく、ブラックホールによる能力を使用出来るのか。
そう考えている間にも、ディエンドの前に現れたイータは。
「邪魔になるから、移動する。お手本は、お前が見せてくれた」
「おいおい」
そうしている間に、イータとディエンドは、そのまま姿を消した。
色々と気になる事はあるが。
イータのおかげで、強欲の瞳に集中する事が出来る。
そして、ディエンドが召喚した仮面ライダー達を相手に、クロスギーツに変身しているシャドウが圧倒しており。
「行くが良い」
「・・・あぁ」
その言葉に従うように、俺も見つめる。
既に、強欲の瞳は存在しない。
だが、それを持った奴がどこに向かったのか。
既に察していた。
俺は、それと共に、すぐに走り出した。
おそらく、奴が目的としている物。
それがある場所に、俺はそのままドアを蹴破り、入る。
「なっ」「もう、来たか」
そこには先程までの騎士が、学園長室にいた。
騎士は、そこにいたシェリー以外を吹き飛ばしており、その手にあるのはアーティファクト。
それと同時に、俺はアーティファクトを持っている騎士を、蹴り飛ばした。
「見た事のない騎士、お前は」
「・・・まさか、ここまで追いつくとはさすがはディケイドだな」
「えっ」
そうして、奴の兜が割れる。
同時に露わになった素顔を見て、シェリーは。
「お父様」
その正体に、驚きを隠せなかった。