鎧武へと、変身するのに合わせて俺の手には大橙丸を手に、もう片方にはライドブッカーを持ち二刀流の構えを取る。
対して、マルスに変身しているルスランもまた、盾を前に、剣を構える。
まるで、侍と騎士の決闘のように俺とルスランの間には沈黙が支配する。ただ互いに相手の隙を探り合うような緊張感の中、先に動いたのは俺だった。
先手必勝とばかりに、一気に距離を詰めると、その勢いのまま上段から切りかかる。しかしルスランはそれを容易く受け止め、逆に反撃してくるのでそれを紙一重で避ける。
そうして何度か打ち合いが続く中、徐々にこちらが押されていくのを感じた俺は、咄嗟に距離を取ろうと後ろに下がるのだが、それを追うように詰めてくるルスランに対し、ならばとこちらからも前に踏み込み、再び激しい攻防が始まる。
火花を散らしながら何度もぶつかりあう中で、次第にルスランの動きに慣れ始めてきた俺は、タイミングを見計らい、渾身の一撃を放つべく、剣を大きく振りかぶって振り下ろす。それに対しルスランは冷静に盾を構えて防ごうとする。
だが、俺は大橙丸を瞬時にライドブッカーと接続させる事でナギナタモードへと変える。
「なにっ!」
ナギナタモードに変わると共に、俺は体を捻り、遠心力を利用しつつ、思いっきり薙ぎ払うようにして振るう。
それにより、ルスランの持つ盾を弾き飛ばす事に成功すると同時に、無防備となった体に蹴りを叩き込む。それによって体勢を崩した所に追撃をかけるべく、更に踏み込むが、そこにルスランの剣による突きが迫る。
間一髪、それを躱すと一旦距離を取り態勢を整える為に大きく後ろへ飛び退く。
「なるほど、能力だけではなく、確かな技術もあるようだ、だが」
ルスランがそう言うと、持っていた剣に魔力が集まる。
魔力に合わせて、その大きさはどんどん膨れ上がっていく。やがてそれが限界に達した時、巨大な光の刃となって放たれる。
「なっ、なんだあれは」
「まさか、強欲の瞳で集めた魔力を剣に集めて、このままじゃ、この学園はっ」
それを見た俺もまた、同じようにライドブッカーから一枚のカードを取り出すと、ベルトに装填する。
「果たして、これを君に止められるか!」
そう、ルスランが、そのまま振り下ろす。
しかし、それと同時に、バックルを閉じる。
『FORM RIDE GAIM KATIDOKI カチドキアームズ! いざ、出陣! エイ・エイ・オー!』
俺は、その音声と共に、正面からその剣を受け止める。