「それにしても、面倒な事を引き受けてしまったな」
そう、俺は愚痴りながら、シェリーと待ち合わせ場所に来るまで待つ事にした。
今回の任務である、シェリーの護衛。
という名の彼女の心を癒やす為に、聖地リンドブルムへと向かう事になった。
実際に、俺もまた学園が立て直されるまでの間は、やる事もなかった。
「実際にイータの奴がどこにいるのか、知らないからな」
「よんだ?」
「えっ」
俺が、そうため息を吐いていると、後ろから声をかけられた。
思わず振り返ると、そこにはイータががいて、気怠い様子で話しかけていた。
「イータ、何時の間に」
「ずっと待っていたのに、ツカサ、来なかったじゃない」
「そもそも、お前、どこにいるのか、言っていなかっただろ」
「・・・そう言えば」
俺の言葉と共に、イータは少し考えた後に納得したように頷いた。
「それじゃ、もぅ行こう。さっさと実験したい」
「いや、そうしたいのは、山々なんだけど、少し任務があってな」
「任務、それって「お待たせしました」んっ?」
すると、話しかけられた事で、イータもその方に目を向ける。
そこには、シェリーがおり、イータを見て、驚いた様子。
「あれ、もしかしてイータさん」
「シェリーが、なんでここに?」
すると、シェリーを見て、イータは疑問に思って、首を傾げる。
それに対して、俺は。
「これからシェリーの護衛で聖地リンドブルムへと向かう予定なんだ。だから、しばらくは無理になったんだ」
「えっと、イータさんは、一体なぜここに」
「ツカサに会いに来たけど、リンドブルム」
すると、イータは少しだけ悩むと。
「・・・私も行っても良い?」
「んっ、行くのか?」
「久し振りに、旅をしてみても良いと思ったから」
「えっ、私は良いんですけど、その、準備とかは」
「問題ない、これぐらいで十分だから」
「まぁ、確かにな、別に向こうで買い揃えれば良いからな」
イータの突然の提案に関しては、少し驚いたが、俺としては別に問題ない。
「えっえっと、その、イータさんが良ければ」
「よろしく」
そうして、今回の旅にイータも同行する事になった。
それにしても、まさかイータとまた旅をする事になるとは。
本来ならば、部外者であるイータがいるのは問題があるかもしれない。
けれど、シェリーと気が合っているかもしれないイータがいる事で、少しは気が楽になるかもしれない。
何よりも、異性と旅するよりも同性と一緒にいた方が安心するだろう。
「・・・そう考えるとあいつらとも会わないとな」
イータの1件を考えれば、おそらくは俺が考えている成長速度ではない可能性がある。
そう考えれば、もしかしたらアマゾンズの世界にいた千翼と似た成長をしている可能性もある。