目的地であるリンドブルムへと到着した。
この世界で最もポピュラーな宗教である聖教の聖地の一つであり、そして古の記憶と魔人の怨念が眠る墓でもある。
聖教はその昔、英雄達に力を授けたとされる女神ベアートリクスを唯一神と崇める宗教らしい。
「それにしても、二人共、あんまり興味はなさそうだな」
「私は、何度か来訪した事もありますので。正直に言えば、あまり」
「同じく」
「まぁ、俺もだけど」
初めて来た事もあるが、この場所は面倒な場所である事は一目で理解出来る。
「そう言えば、確認したいんだけど、その女神の試練って、何なんだ?」
「年に一回、戦士の実力が一定以上の場合に、それに見合った戦士の霊が召喚され、その戦士の霊と戦うというものらしいんです」
「まるでディエンドだな」
「ディエンド?」
俺の言葉に、シェリーは疑問に思ったそうだけど。
「学園の際に、強欲の瞳を盗もうとした仮面ライダーだよぉ」
「そっそうなんですか」
そう言えば、イータは、海東と戦っていたはずだが、何事もなく戻ってきたのだが。
あの海東が、見逃すのか。
「それで、実力が低い場合はそもそも召喚されず、そのまま退場となる。戦士の霊が召喚された場合結界で封鎖されて1対1の戦いとなり、戦闘が終わるまで出ることはできないとなっています」
「戦士の霊を倒した場合はメダルが授与され、騎士団の加入などの際、実力の証明として有効活用できるんです」
「ふぅん、戦士の霊かぁ」
そうしながら、俺はその話を聞いて、少しだけ、街を見る。
ゴーストの力が僅かでも使える影響もあってか、多少ではあるが残留思念を見る事が出来る。
「・・・なるほどなぁ、色々と面倒な事が起きそうだ」
「えっ、どうしたんですか?」
「なんでもないよ、ただ英雄さんも大変だなぁと思っただけ」
そう、俺が呟くと、イータが近づく。
「ツカサって、確か他の仮面ライダーの能力もある程度は使えるんだよね」
「えっ、まぁ、そうだけど」
「それはつまり、この街に関しても何か分かった?」
「まぁ、分かったって言うよりも、面倒だと考えたたけ、とりあえずは」
見つめると、この街で。
何かを縛り付ける為の結界。
それが、僅かだが、見えていた。
「まぁ、とりあえず、夜に色々と調べるとするか」
「・・・」
そう、俺が呟くと共にイータがこちらをじっと見ていた。
「なっなんだ?」
「・・・ディケイドの戦い、もっと知りたいから」
「えっと」
そのジト目に対して、俺はため息を吐きながら。
「分かった。とりあえずはシェリーが寝た後にな」
「・・・了解」