悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

63 / 209
リンドブルドの怨念

目的地であるリンドブルムへと到着した。

この世界で最もポピュラーな宗教である聖教の聖地の一つであり、そして古の記憶と魔人の怨念が眠る墓でもある。

聖教はその昔、英雄達に力を授けたとされる女神ベアートリクスを唯一神と崇める宗教らしい。

 

「それにしても、二人共、あんまり興味はなさそうだな」

「私は、何度か来訪した事もありますので。正直に言えば、あまり」

「同じく」

「まぁ、俺もだけど」

 

初めて来た事もあるが、この場所は面倒な場所である事は一目で理解出来る。

 

「そう言えば、確認したいんだけど、その女神の試練って、何なんだ?」

「年に一回、戦士の実力が一定以上の場合に、それに見合った戦士の霊が召喚され、その戦士の霊と戦うというものらしいんです」

「まるでディエンドだな」

「ディエンド?」

 

俺の言葉に、シェリーは疑問に思ったそうだけど。

 

「学園の際に、強欲の瞳を盗もうとした仮面ライダーだよぉ」

「そっそうなんですか」

 

そう言えば、イータは、海東と戦っていたはずだが、何事もなく戻ってきたのだが。

あの海東が、見逃すのか。

 

「それで、実力が低い場合はそもそも召喚されず、そのまま退場となる。戦士の霊が召喚された場合結界で封鎖されて1対1の戦いとなり、戦闘が終わるまで出ることはできないとなっています」

「戦士の霊を倒した場合はメダルが授与され、騎士団の加入などの際、実力の証明として有効活用できるんです」

「ふぅん、戦士の霊かぁ」

 

そうしながら、俺はその話を聞いて、少しだけ、街を見る。

ゴーストの力が僅かでも使える影響もあってか、多少ではあるが残留思念を見る事が出来る。

 

「・・・なるほどなぁ、色々と面倒な事が起きそうだ」

「えっ、どうしたんですか?」

「なんでもないよ、ただ英雄さんも大変だなぁと思っただけ」

 

そう、俺が呟くと、イータが近づく。

 

「ツカサって、確か他の仮面ライダーの能力もある程度は使えるんだよね」

「えっ、まぁ、そうだけど」

「それはつまり、この街に関しても何か分かった?」

「まぁ、分かったって言うよりも、面倒だと考えたたけ、とりあえずは」

 

見つめると、この街で。

何かを縛り付ける為の結界。

それが、僅かだが、見えていた。

 

「まぁ、とりあえず、夜に色々と調べるとするか」

「・・・」

 

そう、俺が呟くと共にイータがこちらをじっと見ていた。

 

「なっなんだ?」

「・・・ディケイドの戦い、もっと知りたいから」

「えっと」

 

そのジト目に対して、俺はため息を吐きながら。

 

「分かった。とりあえずはシェリーが寝た後にな」

「・・・了解」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。