悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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聖域の扉

「なっなんなんだ、これはっ」

 

その出来事を目の前にして、その場にいた全員の言葉を代弁するようにネルソンの言葉が響き渡る。

女神の試練に乱入してきたディケイド。

ディケイドが現れる事は、シャドウガーデンのメンバー以外には知らされておらず、彼の登場はそれだけで大きな話題を呼んだ。

だが、次の瞬間、それを吹き飛ばすような衝撃。

それは、ディケイドと同じく、これまで見た事のない存在の出現。

 

「オーズ、確かにそう呼んでいましたが、彼は一体」

 

ディケイドの呟きが聞こえた事もあり、その人物の名がオーズである事は知られた。

しかし、オーズという英雄の名は誰も知らなかった。

だが、そこで行われた戦い。

それは、これまでの女神の試練による戦いが。

お遊びに見える程だった。

ディケイドの持つ剣とオーズの持つ剣。

それらは、誰も見た事のないような形をしている。

だが、それでも、会場の中にいた多くの剣士が。

それらの攻防だけでも凄まじかったが。

目にも止まらない高速の戦い。

重力同士による戦い。

それらは、彼らの常識を打ち砕くには十分過ぎた。

 

「あれが、イータ達が言っていた世界の中心となる20人の仮面ライダーの一人、オーズ」

 

その名前だけは知っていたシャドウガーデンの面々は、その意味を理解する。

そして、その力が、未だに本領を発揮されていない事も。

戦いは、ディケイドの必殺の一撃によって、終わりを迎えた。

戦いを制した後、オーズは、その身体が消えた。

同時に、現れたのは巨大な赤い魔方陣。

それは。

 

「まさか、ディケイドに、聖域が答えたと言うのか」

 

そう呟きを、ディケイドは聞き逃さなかった。

 

「お前か」

 

それと同時にディケイドが、そのまま駆け出すと共に、ネルソンへと接近する。

 

「なっ」

 

ディケイドは、そう言いながら、無機質な緑色の目が、ネルソンを睨む。

それと共に。

 

「なるほど、オーズが嫌うような奴だな、そして、利用された訳か」

 

ディケイドは、そのまま呟きながら。

 

「なっ何をするつもりだ、貴様」

「悪いが、今は、俺はかなり怒っている。てめぇがオーズを「ぼぉーすぅ!」んっ」

 

そう、ディケイドが、ネルソンに問いかけようとした次の瞬間、ディケイドは、そのまま吹き飛ばされる。

何か、黒い影と共に。

そして、その勢いのままに。

赤い扉へと消えていった。

 

「・・・えっ、何が起きたの」

 

それを見ていた彼らは、何が起きたのかさらに分からなくなった。

 

「はぁ」

 

だが、一人。

アルファが状況を理解して、頭を抱えて、ため息を吐く。

 

「全く、あの子は、まぁ良いわ。あの子にとっても、やっと会いたかった人なのだから」

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