「あっアルファ様!」
この場に出てくると共に、デルタは、その組織の者だと思われる人物に手を振る。
それに対して、アルファと呼ばれた人物はため息を吐きながら。
「・・・はぁ、デルタ。単独行動はあまり褒められた物じゃないわよ」
「うっ、ごめんなさい」
そのデルタの言葉を叱るように呟いた。
どうやら、俺がいない間、デルタの世話をしてくれたようだ。
というよりも。
「もしかして、お前、あの時の」
「えぇ、そういう事よ。久し振りと言っておこうかしら、ディケイド」
以前のイータの1件もあり、認識は出来ていなかった。
けれど、ここに来て、ようやく理解出来たが、あの時のシャドウガーデンに預けた金髪のエルフ。
それが、目の前にいるアルファで間違いないだろう。
「デルタが世話になった」
「別に良いわ、それよりも」
そうして、アルファに促されるがままに、見つめた先には奴がいた。
それも。
「・・・なんだ、俺が知らない間に、人間はゴキブリにでも進化したのか」
見つめた先には、既に大量のネルソンが立っていた。
それは、不気味な程に。
「改めて自己紹介といこうか」
そいつは、その腰には見覚えのあるドライバーがあった。
「変身」『INSTALL INNOVATION & CONTROL, GAZER』
ネルソンの言葉に合わせるように、その姿は変わる。
それは、ギーツの世界において、プロデューサーとしての役割を担っているライダー。
その名は、ゲイザー。
しかも、その数は、見渡すだけでもある。
「ナイツ・オブ・ラウンズの第11席『強欲』のネルソンだ。教団に牙を向けたこと、その身で悔いるがいい」
そう、ある意味、絶望的ではあるだろう。
けれど。
「強欲か」
「ボス?」
同時に、俺は前に出る。
「だとしたら、お前の強欲をここで全て消し去るのも、良いかもしれないな」
「ふっ、何を言うかと思えば。確かにディケイド!お前が脅威なのは承知だ!しかし、この数で!しかも、このゲイザーを前にして!勝てると思っているのか!」
「思っているさ、なんだって、俺は知っている。お前なんかの欲望よりも遙かに大きな欲望を持つ男を」
「何?」
俺は、そう、呟く。
「例え自分の命が無くなっても、誰かの命を救う事を続けた欲望を持ち続けた男を。その欲望で、世界を変える事が出来た男を。自分の事しか目を向けない欲望程度で強欲など、笑わせる」
「ならば、その欲望の持ち主とは一体、誰の事だ!」
「姿だけでも、見せてやるよ」
そうして、俺は、その手にあるカードを見せる。
「変身」『KAMEN RIDE OOOタットッバッ!タトバ!タットッバッ!』
それと共に、俺の姿は一変する。
その姿を見た、その場にいたシャドウガーデンの面々以外は驚きを隠せなかっただろう。
「オーズだとっ」「オーズって、確か、あの会場の時の」
そうして、俺はそのまま構える。
「さらにおまけだ」
それと共に、俺は手に持ったカードを見せつける。
「お前の欲望を、全部喰らい尽くす」『KAMEN RIDE OOO プトティラコンボ プ・ト・ティラーノ・ザウルーゥス!!』