最後に放った一撃。
その一撃によって、空間ごと、全てが砕け散った。
最後を目撃した後、プトティラとしての姿はなくなり、そのままネオディケイドライバーから飛び出たオーズのカード。
「・・・やっぱりか」
そのまま見つめれば、そこにあるオーズのカードは変化していた。
先程まで、プトティラのカードが色を失う。
プトティラのカードだけではない。
ライドブッカーに納めたオーズのカードの全てが、色を失う。
その現象は、オリジナルのディケイドの身に起きた。
「オーズの力は、少しの間は使えないか」
かつてのディケイドのように、様々な世界を巡る必要はないが、その力を回復するには時間がかかる。
「さて、本体は無事のようだがな」
「ぐっ、何なんだっ、貴様は化け物か」
「化け物言うな。それに、こっちとしては、腹が立って仕方なかったが」
未だにネルソンの奴を睨んでしまった。
「最初は、オーズの奴を利用していると思っていたが、俺の勘違いだったみたいだ」
「勘違い、一体何の」
その言葉と共に、俺は見つめる。
「まさか、あんた自身がこっちに来ていたとはな、映司」
「あはははぁ、バレちゃった?」
俺の言葉。
それと共に、見つめた先。
そこには、映司が立っていた。
それには、俺以外の奴らは、皆、驚きを隠せない様子だった。
「なっ、貴様はあの時のっどういう事だ!」
「さぁな、けど、ここがお前達の基地という事だったら、少しは予想出来る。ここで、多くの人体実験を行ったんだろう」
「・・・その通りよ、けれど、それが彼と一体、どんな関係が」
俺の言葉に対して、アルファが首を傾げる。
「未だに、ここに残って苦しんでいるんだったら、せめてここから連れ出して、天国に連れて行きたいかなって」
「なっ」
映司の、その言葉は、驚きを隠せなかった。
「ばっ馬鹿な事をっ、そのような事をなぜっ!無意味なはずな事をっ」
「決まっている、俺がやりたいから。その欲望に従っただけ」
そう言って、映司は。
「手が伸ばせる範囲で助けられるんだったら、助ける。それが世界を越えても伸ばせられるんだったら、俺は離さない。まぁ、もう死んじゃっているけどね」
「・・・欲望の王。確か、オーズがそう呼ばれているけど、ふふっ」
アルファが、その言葉を聞いて、笑みを浮かべていた。
「不老不死を求めているあなたの欲望と比べたら、死んでも、世界を越えてでも人を助ける彼の欲望。これは、確かに比べものにならないわね」
「ならばっ」
その言葉と共に、ネルソンは。
何かを発動させた。
「これは」
「ディケイド、貴様をこれ以上放置すれば、我らの妨げになる!ならば、ここでどのような手を使っても消し去る!例え、ここで」
その言葉と共に、飛び出てきたのは。
「ディアボロスの腕が失ったとしても!!」
その言葉と共に、出てきたのは、腕だけの怪物。
「これが、伝説の魔神ディアボロスの腕っ」
「腕だけでも、これ程なんて」
後ろで、その言葉が出る。
けれど。
「聞くが、映司。お前、実体化はしているのか」
「えっ、そうだね。ここの土地の影響かな。来る途中で教えてくれた親切な人にも、それを聞いたから」
「親切な人っていのは分からないけど、いけるようだな」
「あぁ、そうだね」
それと共に、映司の腰には、オーズドライバーが現れた。
そして。
「変身」『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ タ・ト・バ!』
鳴り響く音声と共に、映司は、オーズへと変身する。
「あの時のオーズが目の前で」
「まぁ、ここから本番だけどな」
そう、俺は。
オーズの力が失われた中で。
たった一つだけ、失われていない力。
けれど、これは、一人だけでは意味のない力だから。
『FINAL FORM RIDE!OOO』
「映司、ちょっと、くすぐったいぞ」「あぁ、あれか」
それと共に、俺は映司の後ろに手を当てる。
『へっ』
それと同時に、タカ、トラ、バッタの三体のロボットに分離する。
そのまま、俺の身体を身に纏う。
それが、オーズのファイナルフォームライドであるオーズアーマーである。
「さぁて、行くぜ、映司」