シェリーは、目の前にいる映司から。
ディケイドの事を聞く事にした。
「あまり時間はない。そもそも、この聖域で俺自身が保てるのは、そんなに時間はないからね」
「・・・」
シェリーも、それは理解出来ていた。
この場所が魂を留めるのに、それ程、時間がない事を理解した。
「ディケイド、彼は、一言で言えば、不器用な人間だね。自分自身に降りかかる理不尽も怒りも全てを背負っている。だからこそ、彼はそれを向けられても、ただ、自分と同じような理不尽な目に遭う人を救いたいと思っている」
「・・・分かっているんです、けれど、どうすれば」
「・・・だったら、少し旅をしてみたら良いと思うよ」
「旅ですか」
そう、シェリーは、映司に目を向ける。
「狭い世界だけじゃない。この世界はもっと広いのだから。狭い世界だけでは、決して辿り着けない答え。それを見つける為にもね」
「旅ですか」
その言葉と共にシェリーは、理解出来た。
彼女は、これまで、あの小さな学園の世界しかいなかった。
それこそ、鳥の籠の中にいた小鳥のように。
それが、今。
ディケイドによって、破壊された。
「・・・私は、未だに分からない事が多いです。だからこそ」
「そうか、それだったら、良かったよ」
笑みを浮かべながらも、シェリーは、そのまま聖域から去って行った。
それらを、アレクシアは。
「・・・彼が英雄だと言われたのが分かる気がするわ。同時にあの男に対して、怒りを感じたのもね」
「けど、その男は今は」
それと共にローズは見つめる。
だが、そこにはネルソンの姿はなかった。
「・・・追っても無駄でしょう。とにかく、今はここから出ましょう」
「・・・本当に、心底にムカつくわ。死者を冒涜するような真似をして、あの男は」
「そうですね、それには同意しますわ、最も、天罰も降りるでしょうね」
それと共にナツメは、ベータはこれから起きるだろう出来事に、目眼を光らせながら答える。
その頃、ネルソンは。
「このままではっマズイっ、なんとか研究成果だけでも持ち帰らねければ」
ネルソンは、一人、聖域を走っていた。
このままでは、ディアボロス教団から、命が狙われる。
そうなる前に、身の安全が保証出来るのを少しでも揃える為に。
その最中。
ネルソンの前に二つの人影が。
「メインのイベントが終わった頃だし、こういうイベントも良いかもしれないね」
「まぁ、私としては、あなたの力も少し気になっていたから、別に良いけど」
ネルソンは、眼前の光景が信じられなかった。
「なぜ、貴様がここにいるっ、アウロラに仮面ライダーだとっ」
そこに立っていたのはシドことシャドウとアウロラであった。