眼前にいるデルタは、バルカンの武器であるショットライザーを腰に装填したまま、そのまま殴りかかる。
それに対して、俺もまた叫びながら、その拳を受け止め、蹴り返す。
それと同時に、互いの拳をぶつけ合う。
「オラァ!!」
「ハッハァー!!」
互いの声を上げながら、何度もぶつかり合う。
デルタの野性的な動きはバルカンとは相性が良い。
だけど。
「デルタ!魔力を頼るな!」「がるぅ!?」
そのままバルカンの拳を受け止めながら、そのまま蹴り飛ばす。
「なんで!!」
その言葉と共にデルタは疑問の声で叫ぶ。
それに対して、俺は。
「確かに魔力は強力だが、それを常に使い続けたら体力が保てないからな。何よりもお前が変身しているバルカンには、魔力を使わずに変身している事もあり、魔力なしでも十分に動ける。試しにやってみろ」
「うぅ、分かった」
それと共にデルタは再び動き出した。
その動きは、先程も遅く、魔力を使っていない事は分かる。
けれども、デルタの元々の野性的な動きが活かされている為、下手したら、バルカンより厄介かもしれない。
そう思いながらも、俺は目の前にいるデルタの動きを見て。
(悪くはない)
そんな事を思いながらも、俺は再び殴りかかっていく。
対して、俺はもまた、アマゾンオメガの特徴的な野性的な動きで、次々と攻撃を防ぎ続ける。
「デルタ、そして、魔力を使う時は、そのショットライザーに籠めろ」
「ショットライザーって、これに?」
そう、デルタがショットライザーに魔力を込める。
「ライダーの力は、デルタ。お前の力を十分に活かしてくれる。それと同時にお前自身の力を活かせる」
「これに?」
そう、ショットライザーに手を持つ。
「ショットライザーに魔力を籠めろ」
「グルルルッ」『バレット!』
それと同時に、デルタの溢れ出る魔力が、そのままショットライザーに籠められる。
そのままショットライザーの銃口に本来のエネルギー量よりも多く。
「放て」
「ガアアァァァ」『シューティングブラスト!』
雄叫びと共に、放たれたそれは、巨大な狼となって放たれた。
それは、本来のバルカンの技よりも強力である事が、理解出来る。
「ふむ」
アークゼロが生成したショットライザーが強化された例があった。
それを考えれば、デルタのように魔力を籠めれば、アークゼロの時と同じようにショットライザー自体も強化出来るだろう。
「おぉぉ!!」
それと共に、デルタは嬉しそうに声を出す。
「凄い凄い!ボス!!」
「あぁ、バルカンは、他の姿にもなれるはずだからって」
そのまま、俺は周囲の光景を見る。
「デルタ、聞くが、この状況になって、怒られないか」
「…あっ」
これは、色々とまずい事になったな。