「・・・なんというか、居心地が悪い」
俺はそう言いながら、現在、シャドウガーデンの敷地内を歩いている。
デルタと共に、暴れすぎた影響で、壊れた場所の修理を終えた後、そのまま俺はシャドウガーデンのアジトにいる。
本来ならば、シャドウガーデンには、霧の龍と呼ばれる存在に守られている為に、外部からの侵入が出来ないと言われているが。
『貴様、その身体にどれだけ龍の力を備えている』
その一言と共に、俺はシャドウガーデンのアジトの中へと無事に入る事が出来た。
デルタは、その後は疲れたのか、部屋で寝ていた。
そして、俺が、現在いるのは。
「ディアボロスの雫、正直に言って、不完全過ぎる。ツカサの持つ仮面ライダーの力の方がよっぽど興味がある」
「いや、だからって、無断でライドブッカーからカードを次々と見ていくなよ」
久し振りに会ったイータは、そのまま聖域で手に入れたという資料に対して、不満の声を出しながら、俺の持つライドブッカーから次々とカードを取り出していく。
「不満もある。だって、こんな不完全な不老不死、必要ないから。それよりも実際に不老不死になる事が出来た剣のアンデットに鎧武の黄金の果実。それ以外にも、魔力に頼らない様々な能力は私にとっては興味がある。
何よりも、私が変身しているエボルXと同じ世界であり、様々な実験を行っていたというビルドはの力はじっくりと見たい!」
「一応は、それはあくまでも受け取った力だからな。あんまり雑に扱うなよ」
「ディケイドの力だから、お金はかからない。自由な研究が出来るから、私は嬉しい」
「いや、だから駄目だからな、本当に」
そうしながら、イータの様子を見て、ため息を吐く。
それと同時に。
「・・・さっきから見ているの、バレているぞ」
「うっ」
俺の言葉を聞いて、その存在は少しだけ声を出す。
そのまま、振り返ると、そこに立っていたのはラフな格好をしている金髪の女性。
頭には猫耳があり、その特徴に見覚えがあった。
「アルファから聞いたけど、今の名前は、ゼータだったか」
「・・・うん、久し振り、ディケイド」
そのまま、少しだけ、ゼータは顔を逸らした。
それに対して、俺もまた頬をかく。
「・・・あの時は、悪かったな、勝手に置いていって」
「えっ、いや、そんな事は、別に、実際にあの時の私達は、ディケイドよりも弱くて、旅には」
「それでもだ。お前達を無責任に置いていった。ここだったら、お前らの居場所だと思って」
そうすると、ゼータは、首を横に振る。
「シャドウガーデンは、確かに良い所だし、理解者がいる。けれど、あの時から、私に居場所はないよ。あるとしても、ディケイドと、同じ色々な所を旅をしたいから」
「・・・そうなのか」
ゼータの言葉に、俺は少しだけ安堵する。
「だからこそ、今は」
小声で、何かを呟いたゼータ。
けれど、それを聞こうとした時。
「それにしても、ディケイドがいるんだったら、いけるかもしれない」
「どうしたんだ?」
すると、ゼータは俺の方を見る。
「ディケイド、少し私の任務、手伝ってくれない?」