「任務?」
その言葉に対して、俺は首を傾げる。
それに対して、ゼータは、頷く。
「そうだね、より正確に言うと少し遠くの都市に古い研究施設があってね、それを一緒に調べて欲しいんだ」
「別に良いが、俺の力が必要なのか?」
「うぅん、別に必要な程じゃないけどさ、どうせだったら、一緒に旅をしたいと思って」
そう言ったゼータの言葉を無碍にする事は出来ないだろう。
「そうか、だったら「私も行く」うわっと、イータ?」
俺もまた、同行する事を伝えると共に、イータが、ぬるっと入って来た。
「イータが、珍しいね」
「・・・その場所の調査は、別に興味ない。けれど、ディケイドのカメンライドを観察出来る機会だから」
「いや、戦闘するとは限らないのだけど」
「けど、道中で、色々なの使うつもりでしょ。前の旅でも見たトライドロンのように」
そう、キラキラした目でイータは見つめるが。
「いや、あの時はお前達が小さかったから、やっていただけで」
「・・・」
「うぅ」
無言の圧力。
それが俺を見つめる。
「はぁ、仕方ない。ゼータ、悪いんだが、道案内は出来るか?」
「・・・まぁ、良いけど、かなりの長旅になると思うから、軽い支度は必要だと思うけど、移動手段は、何かな?」
「船」
俺が、そう言うと、ゼータは首を傾げる。
「船、バイクじゃなくて」
「船、まぁ、より正確に言うと、幽霊船だな」
「ますます分からないよ」
ゼータの言葉を聞きながらも、俺はその手にあるカードをそのままディケイドライバーに装填する。
『ATTACKRIDE CAPTAINGHOST』
鳴り響く音声と共に、窓の外に現れたのは、幽霊船。
2本脚が付いた不気味な雰囲気であり、巨大な幽霊船を見たゼータは、驚き、イータは興味深そうに見ていた。
「おぉ、これは」
「仮面ライダーゴーストの力の一つであるキャプテンゴーストだ。空を飛ぶ事も出来るし、能力を応用すれば、空を飛びながら、透明になりながら移動出来る。隠密活動には丁度良いからな」
「・・・まさか、こんなのもあるなんて、驚き」
イータは、そう呟きながら、そのままキャプテンゴーストに
「・・・本当に色々とね」
そう呟きながらも、ゼータは俺の方を見ていた。
「聞きたい事があるんだけど」
「なんだ?」
すると、ゼータは、俺の方に聞く。
「ディケイドは、その力は、どう思うの」
「どう思うか、最初は本来の持ち主に返す目的だった。けれど、今は託された。だから、手放すつもりはないよ」
「・・・そうなんだ、だったら、うん」
すると、ゼータは、理解したように頷いていた。
「どうしたんだ?」
「なんでもないよ、とにかく、これで移動は楽になったみたいだし、良かったよ」
そのまま、ゼータはキャプテンゴーストへと乗る。
「そう言えば、ゼータにはまだ言っていなかったな、俺の名前」
「ディケイドの名前、そう言えば、うん」
「ツカサ、門野 ツカサだ」
「・・・そっか、ツカサ」
俺の言葉に、ゼータは。
「もしも、その力が嫌になった時は手を貸すから」
「いきなりどうしたんだ?」
「何、少し気まぐれだよ」
そのままゼータは俺に背中を見せた。
「・・・世界の破壊者だって、言われて、苦しめられているのなんて、見たくないだけだから」
その時、ゼータが隠していた物を、俺は見ていなかった。
ブランクライドウォッチを。