ゼータが、イータを押さえ込んでいる間に、俺は遺跡の事について調査を行った。
様々な仮面ライダーの力を使って、この遺跡で、何が行われているのか。
調べて分かった事としては。
「ここは、多分、俺が行った聖域と似た場所だとは思う。けれど、研究内容とかも違う可能性があるが、このまま進むのは危険かもしれないな」
呟きながらも、扉を見つめる。
調べた結果、作動した巨大な魔方陣。
そんな魔方陣の向こうには、おそらくは聖域と同じような仕組みだろう。
「つまりは、魔力は使えない訳」
「そうだな」
「つまりは、これの出番という訳」
そうして、イータは、既にエボルドライバーを腰に巻いていた。
それと同時に、俺はエボルドライバーを注意する。
「どうしたの?」
「・・・聴きたいが、イータ。そのドライバーから何か意思は感じるか?」
「意思、確かに感じる。けれど」
「けれど?」
「時々、聞こえてくる声として、面白いなぁという声程度。なんだかよく分からないけど」
「それ、本当に気をつけろよ。そいつはマジでヤバいから」
俺はそう、イータに言う。
「えっと、私はそのドライバーに関しての危険性は知らないけど、そんなにヤバいの」
ゼータは、そのまま問いかけるが。
「そのドライバーというよりも、そのドライバーの持ち主がヤバいな。エボルトというブラッド族の1人だ」
「エボルト、確か、あの村で見かけた奴だけど」
「あいつはキルバス。簡単に言うと星を丸ごと巻き込んだ自殺願望者だ。細胞の一欠片でも残っていたら、そこから再生する奴で、イータが身に纏っているのは、そのブラッド族の一体であるエボルトで」
「・・・どんな奴なの?」
「愚かさを煽って人間を操り、最後は半ば自滅する形で相手が絶望しながら潰れていくのを観て愉しむ愉快犯だ」
「うわぁ、イータ、大丈夫なの?」
そうして、イータに問いかけると。
「・・・なにそれ、研究したい」
「この情報、かなり余計じゃなかった?」
「俺もそう思った」
イータが、これからが心配になっていく。
「そう言えば、ゼータも、持っているのか」
「まぁね、と言っても、そんなに強くないし、私の仕事とはあんまり相性は良くないけど」
そう言って、ゼータが取り出したのは、デザイアドライバー。
そして、IDコアに刻み込まれているのは。
「ナーゴか」
「私もあんまり知らないけど、あのシャドウと比べれたら、弱いし、隠密活動をしているからね」
「なるほど、ナーゴが主に使っていたのは、ビートフォームは、音を大きく関係しているから、隠密には向いていないからな。最終形態であるファンタジーならば、かなり使えるけど」
「まぁ、なんとかなるよ」
そうしながら、ゼータは呟いた。
その最中。
「まぁ、切札は隠しているけどね」