聖域の制御を奪われた結果。
その場にいたツカサ、ゼータ、イータの三人はバラバラの場所へと転移してしまう。
その先で待ち受けていたのは。
「それで、お前がハンドレッドの一人という事」
「そうだな、私こそは錬金術師の最高峰に立つ男であり、その力を持つ者、ヒネモス」
「・・・情報を日々、探している私だけど、知らないという事は、平行世界の、ハンドレッドという訳」
「そうだな」
その回答に対して、ゼータはため息を吐きながらも。
「はぁ、本当だったら、ツカサと二人っきりで過ごしたかったけど、仕方ないか」
「そう、余裕な態度は何時まで続くか」
そうしながら、ヒネモスは、腰にあるエルドライバーにカードをスキャンする。
『DARK ETHER!』
鳴り響く音声と共に、ヒネモスは構えると共に。
「変身」『ギーネ・クリューソス!ドラド!』
その姿は深紅に染まる。
その存在の名は、ドラド。
かつて、ガッチャードの世界において、世界を滅ぼす一歩手前まで進めたライダーであった。
「・・・ふぅん、それって、ガッチャードの世界のライダーなんだ、だったら、丁度良いよね」
「何?」
ゼータは、その言葉と共に、その腰にあるデザイアドライバーをそのままの状態のまま変身はしない。
「貴様、生身のままで戦うつもりなのか」
「・・・ある意味、間違っていないね。けどね、少し違うよ」
「何?」
そうしている間にも、ゼータは。
「私の目的は、弟のように彼が平和に暮らして貰いたい。救ってくれたからこそ、平穏に生きて、平穏に死んで欲しい。普通の人間として。その為には、私にとって、彼の、ディケイドの力は邪魔なの」
そう、ゼータは、ツカサの前では決して明かさなかった本音を呟く。
「けれど、今はまだ。駄目。だから、チャンスを待つ。彼の幸せの為に。その為にはハンドレッドも、ディアボロス教団も邪魔なんだよ」
それと同時だった。
ゼータの身体から黒い渦が渦巻くと共に。
『ガッチャード』
「なっ」
ゼータの姿は一変する。
露わになった、そこにいたのは、確かに仮面ライダーであった。
それは、ドラドの力を持っている故に、知っている。
「仮面ライダーガッチャードっ」
「仮面ライダーね。お前達のように私は、この姿の時を仮面ライダーに相応しくないし、ツカサの言うように彼らのように名前を名乗る資格もない。けれど」
そうして、ゼータは。
「お前達のような偽物を倒す為ならば、アナザーライダーの力で、お前達を倒す」
アナザーガッチャードとしての姿で、戦う事になる。