「・・・別の場所に飛ばされた」
ゼータが、飛ばされるのと同時刻。
イータもまた、別の場所へと転移されていた。
周辺の状況を確認しながらも、イータの表情は不満そうにため息を吐いていた。
「あら、私の相手はこの子なのかしら」
「んっ?」
そうして、イータの目の前にいたのは、イータと同じく白衣を身に纏った人物。
彼女は、イータを見つめながら、その腰にはドライバーがあった。
「・・・オーズと同じドライバー?」
「あらぁ、オーズの事を知っているのね」
「・・・一応は」
聖域の出来事を知っているイータは、オーズのドライバーの事も知っていた。
だからこそ、眼前にいる人物が、オーズに変身する。
それを予測しながら、イータは。
「さて、ディケイドと戦う以上、セルメダルは幾らあっても足りないからね。あなたの欲望、私に頂戴」『ムカデ! ハチ! アリ!♪ゴーダ!ゴーダ!ゴー・オー・ダー!』
鳴り響く音声と共に、その姿は変わる。
仮面ライダーオーズの、タトバコンボでありながら、異なる。
「これこそ、オーズを越えたオーズ、ゴーダ」
そう、彼女は、ゴーダはその宣言をした。
その言葉に対して。
「あぁ、これは、ツカサが怒るね」
「んっ」
その一言は、イータを動かすには十分だった。
「私達にとって、ツカサはなくてはならない人。そして、そんなツカサを導いてくれた恩人は私達の恩人でもある。つまりは、そのオーズを侮辱したお前は、私達の敵」
イータは、そのまま真っ直ぐと、ゴーダを睨む。
ギロリっと、音が鳴るような勢いで。
それに、ゴーダは一瞬怯む。
「それに丁度良かった。ここだったら、ツカサにバレずに実験も出来る」
「実験?」
それに対して、疑問に思うゴーダを無視し、イータは、エボルドライバーに触れる。
すると、イータが隠していたスライムスーツの一部。
それが、エボルドライバーを通して肥大化し、そのまま飛び出る。
そして。
『コブラ! コブラ! エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!』
鳴り響いた音声と共に、イータの前に現れたのは。
「えっエボルだとっ」
イータが造り出したのは、仮面ライダーエボル。
「なんでっ、エボルXの力が奪われていると聞いていたが、なぜ」
「いやぁ、お嬢ちゃんには驚きしかないぜ。というよりも、破壊者の兄ちゃんから俺の危険性、聞かされていたんじゃないのか?」
そう、エボルは、イータに尋ねる。
それに対して、イータは。
「聞いた。けれど、それが実験しない理由にはならない。それにもしもの時は、お前を消すから」
「怖いねぇ、まぁ、けど、お嬢ちゃんの考えは、結構面白そうだからな、良いぜぇ」
それと共に、エボルは、眼前にいるゴーダを見つめる。
「まぁ、せっかくだ、遊ぼうぜぇ」